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気まぐれ草紙古文書館 - April 2005.

当ページを立ち上げた日 平成17年05月13日(金)

平成17年04月30日(土) 11:59pm (NZ time)
■ Have a lovely May! ■
おばんです、みなさん。  今日もオークランドは、曇りを基調とした天気でした。  でもそれ程寒くはありませんでした。  今日で4月は、終わりですね。  昨日は、今は無き、昭和天皇の誕生日でしたね。  私は、昔、東京に居た頃、正月参賀で皇居へ行った事があります。  当時、昭和天皇は、ご存命でお元気であらせられました。  昭和天皇が姿を現すと誰かが、「天皇陛下万歳!」と叫ぶと、回りの人間は、それは、それは、感激の余り「万歳! 万歳!」と連呼していたのを今でも良く憶えています。
天皇制を支持する人も居ますし、反対する人も居ます。  支持する人のほうが圧倒的に多いのは、想像に難くありません。  支持するかしないかそれは理屈では無いと思います。  政治的な理屈をつけて、反対する人も居ますが、結局天皇制は、日本人の情緒に帰納される理屈を超越した思いだと思います。  共産党などは、ずっと首尾一貫して天皇制に反対してきました。  共産党ですから天皇制を認めたら、共産党を止めなければならないでしょう。  共産党は、プロレタリアート社会を理想とするのですから、天皇制や貴族制を認めないのは当たり前です。  私は、天皇制を支持するか? と聞かれたら、迷うことなく支持すると答えます。  何故だ? と聞かれたら、理由は無い、ただ、天皇家が存続して欲しいと思う、自然なる感情の発露だと答えます。  それで十分だと思います。
10数年前私が南アフリカのヨハネスブルグへ出張で行った時、現地の人間と食事をして一杯飲みました。  そして、私は、こう聞かれました。  「日本には、天皇が居るが、あなたはどう思うか?」と。  私は、こう答えました「天皇は、日本人の誇りです。」と。  すると彼等は、とても羨ましそうな表情でうなずきました。  新興国家には、天皇も王様も居ません。  ヨーロッパには、王様が居る国が結構ありますが、革命が流行った18~19世紀にかなり多くの国で、王様や皇帝を殺しました。  そして共和制になっています。  英国でも一度、王様を殺し、王制を廃止しましたが後で後悔して復活しました。  王様とか天皇と言うのは、作ろうと思って出来る訳ではありません。  ですからとても尊い存在だと思います。
私のこのような古い考えを忌み嫌う人も多いです。  それは、百も承知の上でこのように言っています。  彼らは嫌う、私は好む、ただそれだけです。  日本のように千年以上も天皇家が存続している国家は、地球上に有りません。  我々は、それを認識しても良いと思います。  今年のゴールデンウィークを楽しく健康に過ごされる事を願っています。

平成17年04月29日(金) 11:48pm (NZ time)
■ Hug ハグ ■
おばんです、みなさん。  今日もオークランドは、曇りを基調とした天気でした。  でもそれ程寒くはありませんでした。  カラッと晴れた日の夜はかなり冷え込みますが、今日も曇っていた為それ程、熱放射が無かったようです。  ニュージーランドドルは、無敵です。  一昨日の悲観的な企業予測に反して今日も円安(ニュージーランドドル高)です。  これからじわじわと変化が起こるのか、或いは、また、予想が外れるか・・・?  一切の保証は、ありません。
Hug(ハグ)と言う言葉をあなたはご存知の事と思います。  Hugと言うのは、抱擁の事です。  簡単に言うと抱きしめる事です。  このHugをあなたは、何と発音しますか?  恐らく「ハグ」と発音すると思います。  しかし、私の知り合いの日本人の英語の達人によりますと、「ハグ」と発音しないらしいです。  それでは、何と発音するかと言うと「ハグ」と発音するらしいです。
私は、この記事を書きながら2種類の「ハグ」を発音していましたが、その違いが分かりましたか?  えっ? 聞こえなかったですか?  はい、すんません。  カタカナでは、違いを表現できないのです。  問題は、「グ」にあります。  英語では、単語の末尾の「g」は、「グ」と発音しないで「グ」と言うらしいです。  どっちも「グ」なら分かんないべ~!  ハイ、失礼しました。
え~とですね、出来るだけあなたの頭にイメージが湧くように工夫して説明するように心がけます。  我々日本人が「グ」と発音するときは、ローマ字で表すと「gu」と発音しています。  「gu」は、つまり母音の「u」が明確に発音されて、はっきりとした「グ」となります。  ところが英語の場合の「ハグ」の「グ」を発音記号で表すと「g」なのです。  つまり「u」無しの「g」です。  「g」と「gu」の違いは、「g」の場合は、「グ」と軽く言ってそのまま音を飲み込む感じです。  「gu」の場合は、「グッ」と言う感じで強く「グ」と言いそのまま音を外に吐き出す感じだと思います。
先にお話した、英語の達人の話によりますと英語では、末尾に来る「g」は、日本語の発音の「gu」と発音する事は無いと言う事です。  そう言われるとそうです。  例えば、「sing」も「スィング」と発音しません。  「sing」の発音記号は、残念ながらパソコンで打てません。  じれったいですが、大文字の「G」の変形のような発音記号です。  但し、「hug」の「g」の部分の発音記号は、「sing」の場合と違い「g」です。  駄目だ!  やはりパソコンの文字で説明するとはとても無理です。
「グ」とは、違いますが、似た感じで日本人でも何となく感覚が掴める例があります。  それは、「ガ」です。  日本語の「ガ」には、2種類あります。  それは、普段、我々は、意識せずに使い分けています。  例えば、「学校」と発音してみてください。  あなたは、今、「ッコウ」と言いました。  次に「私が、英語の勉強中に・・・」と言う文章を読んでください。  はい、そうです。  「ワタシガ、エイゴノベンキョウチュウニ・・・」  あなたは、無意識の内に「ッコウ」の「」と「ワタシ、」の「」を使い分けて発音しました。  「学校」の場合の「」は、「蛾」と同じです。  「私が、」の場合の「」は、「ンガ」に近い感じで音を飲み込む感じです。  「学校」の場合の、「」は、音を強く外へ吐き出す感じです。
2種類の日本語の「ガ」の違いから、2種類の「グ」の違いを類推して下さい。  これで実に明確なイメージが出来て、はっきりと分かったはずです。  えっ・・・?  分からない?  う~ん 一生懸命に分かるように説明したつもりですが、駄目でしたか。  ところで、「hug」ですが、西洋人は、日常生活でとても気軽に家族でも友人でも「hug」します。  あれは、子供の頃からやっています。  我々には、ちょっと馴染みの無い習慣なので、私などは、あんな事は出来ません。  と言うか、あんなのを見ていると恥ずかしくて、気持ち悪い。  人前であんな事をするのは、止めて欲しい(戦前派の主張)。  物理的にあの動作をする事は、勿論 私でも可能ですが、心理的な抵抗が強くて出来ないと言う事です。  それは、我々の生活習慣に「hug」と言うものがないからです。  私が思うに、子供の頃から毎日「hug」を繰り返していると、人と抱き合う事に対する抵抗が薄れると思います。  そうすると男女間のセックスへも余り抵抗を感じずに「hug」の延長で行きやすいと思います。  どんな民族もセックスをして種の保存をします。  しかし、そこへ至るまでには、民族によってその抵抗度に相当な違いがあると思います。  話がかなりそれました。  今宵があなたに取りまして、素敵な金曜の夜になることを願っています。

平成17年04月28日(木) 11:29pm (NZ time)
■ Aussieは、マオリが嫌い ■
おばんです、みなさん。  今日もオークランドは、曇りを基調とした天気でした。  でもそれ程寒くはありませんでした。  カラッと晴れた日の夜はかなり冷え込みますが、今日も曇っていた為それ程、熱放射が無かったようです。  昨日の気まぐれで企業の来年度の悲観的な見通しを書きましたので、今日の為替レートは、どうなるかと思いましたが、意外なことに円安(ニュージーランドドル高)に戻っています。  これからじわじわと変化が起こるのか、或いは、また、予想が外れるか・・・?  一切の保証は、ありません。
今日のNZ Heraldの記事から3つ :
1. Australians anti-Maori culture, says councillor
2. 'Conned' overstayers urged to come forward
3. NZ third worst in world cancer table
1. Australians anti-Maori culture, says councillor
Aussie(豪州人の愛称)は、ロトルアが嫌いらしいです。  それに反して、日本人は、ロトルアが大好きです。  Aussieと日本人は、ニュージーランドの観光客として大のお得意さんです。  Aussieは、マオリ人とその文化、特に「haka」がお嫌いらしいです。  hakaと言うのは、All Blacksが試合の前にやる戦意高揚の踊りです。  ラグビーでいつもニュージーランドに負けてるから悔しいのでうきっと・・・
2. 'Conned' overstayers urged to come forward
Patrick Ottと言う男性がビザ申請代行業務をやって居て、さっぱりビザも取れずそして、パスポートを持ち主に返さないと言う、良くある手口をやり、誰かが正式な苦情を申し立てました。  ビザ申請依頼人の申し立てに寄れば、高い料金をふんだくられて、ビザも取れない、パスポートも無いまま、不法滞在になっているそうです。  不法滞在者は、ニュージーランド移民局か警察に出頭するように促がしているらしいですが、出頭し難いだろうと言う予想です。  出頭した瞬間に罪に問われる可能性が大ですから、それは、当たり前です。
3. NZ third worst in world cancer table
ニュージーランドの癌発生率は世界で第3位と言う事です。  男性と女性の発生率順位は、違うようですが、アメリカ、ハンガリーも世界の上位に居ます。  アフリカ諸国の癌発生率が低いようですが、統計の信憑性が疑われます。  アメリカとかニュージーランドのようにタバコを吸う人間を眼の敵にする国は、癌に掛かり易いのでせうか・・・?
ビザ代行に関する事件は、とても多いです。  今までは、Chinese, Korean, Japaneseの業者がテレビで取り上げられていましたが、今回は、名前から見て、Kiwiの業者のようです。  日本人の業者もテレビで取り上げられていたと言うのがとても残念です。  この件は、数ヶ月前にここでも書きました。  その日にちを明確にしようと思って、古文書館へ探しに行きましたが見つけれませんでした。  一旦、あの書架に入ったら2度と日の目を見ないのかも知れません。  1日当たりの訪問者数も、ほんの数十人程度です。  その業者は、今でもニュージーランドで1~2位を争う程、日本人相手のビザや留学支援関係仕事をしていてとても勢いが良いです。  それって、どこですかって、私に聞かないで下さいね?  自分で調べてくださいね?  色んな掲示板などを良く見ると直ぐ分かりますよ。

平成17年04月27日(水) 08:36pm (NZ time)
■ 景気後退の予想強まる ■
おばんです、みなさん。  今日もオークランドは、曇りを基調とした天気でした。  夕方にパラパラと振りました。  もう直ぐ冬の予感です。
先週クライストチャーチへ行った折、写真を載せると言いましたので、ここに載せます。

これは、Manchestor StreetとAvon Riverが交差している橋から西側を向いた写真です。  クライストチャーチにいらっしゃる方には、お馴染みの場所です。
今日のNZ Heraldにはちょっと怖い記事がありました。  「Clouds gather over economy」と言う題名の記事ですので、原文を参照されたい方は、ご自分でお願いします。  この題名の意味するところは、経済の雲行きが怪しい(直訳すると、経済上に雲が集まっている)。  これは、National Bankが毎月行っている調査の結果です。  それによると、来年度、業績が落ち込むだろうと予測する企業が今月は、48%、先月は19%でした。  これは、あくまでも企業の予想です。  実際の指標ではありません。
しかし、多くの企業が景気の落ち込みと業績の悪化を予想していると言う事は、遂に来るべきときが来たのかも知れないと思います。  原因の特定は、難しいですが、National Bankのチーフエコノミストの Dr John McDermottは、世界的な株式市場の落ち込み、銀行金利の値上げ、賃金の値上がり、ガソリン税の値上がり、NZ$1 > US$0.70で留まっている事(2年くらい前は、NZ$1 = US$0.60くらいだった)、先物予約為替レートが良いレートで確保できないなど、様々な要因が考えられると言う事です。  この調査では、触れていませんが移民の減少もその要因の一つでは無いかと思います。
多くの企業が、物価の値上がりを消費者に転化しています。  つまり、商品価格の値上げで、賃金やその他の経費の値上がりをしのごうとしています。  最悪の場合、高インフレと低成長もありうるようです。  この予想が現実化するとニュージーランドドルは、下落します。  ここ数日、ニュージーランドドルの為替相場に注目しましょう。

平成17年04月26日(火) 11:24pm (NZ time)
■ 神々の流竄(ルザン) ■
おばんです、みなさん。  今日のオークランドは、曇りを基調とした天気でした。  昼間かなり寒かったですが、夜雨が降り出してから少し気温が上がった気がします。
私は、今、本を読んでいます。  題名は、「神々の流竄(ルザン)」、作者は、梅原猛、出版社は、集英社文庫、1985年12月20日第1刷。  今、約3分の1ほどまで読み進んで来たところです。  本の題名から内容は、察する事が出来ると思いますが、この本は、日本の古代史を解析しています。  古事記と日本書紀、続日本紀(しょくにほんぎ)特に古事記と日本書紀(2つあわせて記紀と呼ばれる)を自然な流れに沿って解釈していきます。  一般的な歴史書に良くあるような、理解できない部分は、この部分の記述は、間違っているとか或いは、自分の理解出来る様に強引に解釈をすると言う事はありません。  あくまでも、無理の無い納得の行く結論を導き出していきます。  彼の推論と仮説は、実に興味深いです。
我々は、戦前、古事記と日本書紀は、100%全て真実として信ずる事を強要されました。  そして、戦後は、100%虚偽として否定されました。  その事に関して、梅原猛は、この本の序文の部分で(同本18項「古代人の心を忘れた古代史」)以下の如く言っています。  やや長いですが、そのまま引用します。
前おきは、そのくらいで十分である。  お前が大いなる心理と称する仮説について語れと人はいう。  私の心も、1刻も早く、仮説を語りたいという焦燥に燃える。  しかし、誤解をさけるために、なお二、三の注意が必要であろう。
古事記、日本書紀について、戦後、日本の歴史学者は、あまりにも不信の眼を投げたのである。  そしてその不信の眼は、同時に、自国に対する不信の眼でもあった。  そしてその不信の眼の原因は、かつて古事記や日本書紀をあまりにも信じるドグマを、彼等が強制されたからであった。
本居宣長(もとおりのりなが 1730~1801)は、日本の古典の研究者として、もっとも偉大な学者であった。  彼によって、日本古典の研究は、はじめて1つの学問にまでなったといってよい。  そして本居宣長は、文献学者にふさわしい解釈の方法をとった。  それは、古事記、日本書紀に書かれていることがらを、そのまま全部事実として受けとる方法である。  こざかしい人間の知恵が、どうして幽遠な神の道を、知ることができようか。  こざかしい人間の知恵で、神のことをあれこれ言挙げすることをやめて、神の言葉をそのまま聞け。  それが、本居宣長の解釈の方法であった。  それはたしかに、すぐれた解釈の方法であった。  深い真理を知るには、己を空しゅう(むなしゅう)しなければならないのは当然である。  しかしこの宣長の解釈の方法が、唯一の解釈の方法として固定されるとき、いちじるしく知性の発展をさまたげる。  宣長の頭の悪いエピゴーネンに指導された戦争中の教育は、古事記、日本書紀の神話をすべてうたがうべからざる歴史的事実として教えていたのである。
このような不合理に、健全な理性が反対するのは当然である。  すでに、津田左右吉(1873~1961)はあの軍国主義の時代において、健全な理性でもって、このような神話について、批判していた。  彼によれば、古事記、日本書紀の神話は、大部分六世紀の大和朝廷の指導者によってつくられた虚偽であった。  津田は、豊富な資料と、巧みに矛盾律をつかう推論によって、古事記、日本書紀の神話の否定者となった。  そして、戦後、長い間の国家主義から自由になった日本の理性は、津田の中に、狂気の時代には珍しい1つのさめた理性を見た。  そしてひとびとは、この津田のさめた理性を尊敬しつつ、古事記、日本書紀にたいして、津田の否定的判断に従ったのである。
そして、このひとびとの古事記、日本書紀にたいする否定の心の中には、自国にたいする憎悪の心がかくされていたかもしれない。  あの戦争のさなかにあって、多くの肉親や友人の死を見、そして自己自身の死すらも覚悟しなければならなかったわれわれが、自国にたいする憎悪をもたないとしたら、かえっておかしいのである。  かくして、津田の記紀にたいする否定的判断は、進歩的歴史学者のもっとも重んずるところとなったのである。  正直な津田は、戦後、自分は前々から天皇制の支持者であったといったが、そういう発言は、進歩的学者にとって、古事記、日本書紀の否定者、津田左右吉というイメージをぶちこわす、迷惑至極な発言でしかなかった。
かくて、わが国最古の歴史書にして神学の書である古事記、日本書紀は、あわれにも、無視と忘却の中におかれていたのである。  その間にも、あるいは坂本太郎氏(「日本古代史の基礎的研究 上・下」)の、あるいは上田正昭氏(「日本古代国家論究」)などの、それぞれ観点のちがう、興味深い研究があるにはあったが、大部分の歴史学者にとっては、上代史を専攻する学者すら、この記紀の問題、特に神代史の問題は、素通りにすべき問題であったのである。
そしてその代わり、歴史学者は、考古学の成果をもって歴史叙述に代えたのである。  かつて神々の坐っていた場所に、壺や剣や玉がぎょうぎょうしげに坐りはじめたのである。  あたかも、そういう壺や剣や玉の研究によって、上代史の歴史の秘密がすべてとかれるかのように。  壺や剣や玉のみによって、上代史を論ずるわけにはゆかない。  何より、われわれはそこに人間を見なければならぬ。  しかも、神々を厚く信じた人間を、そこに見なければならないのである。  壺や剣や玉はもともと人間がつくったものである。  しかも、人間は上代にさかのぼればさかのぼるほど、神々を信じていたのである。  壺や、剣や、玉の中に、上代人の生活を見た考古学者は、それによって、かえって、上代において比べるもののない大きい意味をもった、見えないものの力を感じざるをえなかったのである。  とすると、その人間を研究するには、神々の研究が必要である。  神々の研究をするためには、神社を研究すると同時に、古事記、日本書紀を研究しなければならぬ。
こうして再び、われわれは記紀の研究に投げ帰されるのである。  われわれは、戦後余りに、記紀にたいする否定の執にとらわれていたのである。  戦前のわれわれが記紀にたいする肯定の執によって、真実を正しく見る眼を失っていたとすれば、戦後のわれわれは記紀にたいする否定の執によって、真実を正しく見る眼を失っていたのである。  竜樹(りゅうじゅ 二~三世紀)は、真理を知るためには、有無の執、肯定、否定の執を破らねばならぬと考えた。  ここでもわれわれは、有無の執、肯定、否定の執を破らねばならない。  かつてわれわれは津田によって肯定の執から解放されたように、今われわれは否定の執から解放されねばならないのだ。  真理は、肯定否定の二つの執から解放された中間にあるという竜樹の言葉は、ここでもまた真実なのである。
戦後二十五年間、われわれは、自国にたいする否定の執に、あまりにもとらわれすぎたと私はいったが、同時にわれわれは精神にたいする否定の執にとらわれすぎたのである。  歴史家のほとんどすべては、唯物論者になった。  経済史学にあらざれば、もはや、歴史学にあらざる風潮が日本史学界の主潮であった。  そして、古代史研究において、日本古代社会における無階級社会の存在が、ごく大まじめに議論されたのである。  私はここで、改めてマルクス(1818~1883)の幻想について語ろうとは思わない。  マルクスの幻想は余りに深いので、この幻想について、私は哲学者として、別な場所で、必死の戦いをいどまねばならぬ。  このような仕事については、別の機会をまたねばならぬ。
ただ、ここで私がいいたいのは、戦後日本の歴史学者のとった物質万能の考え方では、とうてい、歴史の真実は見えがたいということである。  なぜなら、人間は、卑俗な唯物論者が信じるよりはるかに精神的存在であるからである。  物質的存在であると共に精神的存在である人間を研究するのに、精神の研究を度外視して、到底、真実の解明は不可能なのである。  上古において、精神の歴史の痕跡は、宗教において示される。  そして日本の上古において宗教は神の崇拝の名でよばれた。  それゆえ神の研究なくして、上古の日本人の精神の研究は不可能であり、従って、上古の日本人の歴史の研究も不可能なのである。  戦後の唯物論の歴史家は、あたかも、人間が胃袋と生殖器だけで出来ていて、それさえ満足させれば、人間は十分なのだという仮説にもとづいて、研究をはじめたかのようである。  おそらくそのような卑俗な人間観は、彼の精神にたいする絶望の産物でなかったら、自己の卑しさの反映であったであろう。
戦後の日本古代史学の論争として、騎馬民族論争とか、ヤマタイ国論争があった。 それらの論争についても、いずれ私は論じたいが、いずれも記紀についての研究なくして上代史の研究をしようとした点において、戦後の自国に対する絶望の時代における歴史研究にふさわしい研究であったといわねばならぬ。  自国の歴史文献を全く信ぜず、外国の文献によってのみ自国の歴史を考える。  それは外国軍隊の占領下にある日本の歴史学者に、十二分な自虐的な快感を与えてくれる学問的態度であったかもしれない。
真理は、有と無の中間に、肯定と否定の中間にあると私はいった。  しかし、この言葉は、更に明確にされねばならない。  古事記、日本書紀神話において、どこに真理がありどこに誤謬(ごびゅう)があるというのか。  本居宣長のように、すべてを真理とするのも、戦後の歴史家のように、すべてを誤謬とするのも、どちらも正しい真理探究の道ではないとしたら、われわれはどうしたらよいか。  われわれは、記紀における真理と誤謬とをどのようにして見分けたらよいか。
こういう問いと共に、われわれは、一つの一般的な問いに投げかえされる。  いったい、一つの書物における真理とは何であり、虚偽とは何であるかという問いである。  そのような問いを問うには、いったい一人の人間における真理とは何であり、虚偽とは何であるかと言う問いを問うことを必要とする。  一人の人間は、いったいどのような場合に真理を語り、どのような場合に虚偽を語るのか。
人間は、いつも真理と虚偽の中間に住んでいる。  いつも虚偽ばかりを語る人間も存在しないと共に、いつも真実ばかりを語る人間も存在することが出来ない。  人間は自己の利害のかかっていることには、虚偽をかたりやすいものであるが、自己の利害のかかっていないことには、真実を語ることを好むものである。  このような立場から、アリストテレスは、自己を真理の人とせしめるために、徹底的に第三者、つまり純粋客観の人とならしめようとしたが、このように徹底的な第三者となることは、学者としては可能であったとしても、実際人、つまり政治家や商人にとっては、不可能であろう。  なぜなら、支配への意志のあるところ、そこには一つの観念操作が必要であり、観念操作には、多分の作為と同時に虚偽が必要であるからである。
人間というものは、生きるために虚偽を必要とするというのは、ニーチェの言葉であるが、私はやはり、政治というものは絶えず大きな虚偽を伴っていると思う。  それは皇帝政治だろうが人民の政治だろうが同じことである。  かつて日本の多くの歴史家は、天皇は絶対に嘘をつかぬと信じ、またひとびとにそれを信じさせてきた。  そしてそのような神話がうちやぶられたとき、また歴史家たちは人民は絶対に嘘をつかぬと信じ、あるいはそれをひとびとに信じさせようとした。  しかし、おそらく戦前の歴史家も、戦後の歴史家も、あまりに素朴に天皇や人民を信じすぎた。  事実は政治のあるところ、そこにはやはり虚偽があるのである。  天皇と同時に人民もまた、嘘をつきうるものなのである。
そしてその虚偽の中に、新しい歴史をつくろうとする支配者たちの必死の意志がかくれているのである。  そして、その必死の意志による歴史の偽造をのぞいて、その他のことは、比較的客観的に語られるのである。  巧妙な嘘つきはいつも嘘をつきはしない。  99パーセントは真実のことを語り、1パーセントだけ嘘をつく。  しかもその1パーセントが一ばん肝要なことである。  そういう嘘つきがたくみな嘘つきである。  このように考えると、われわれは、古事記、日本書紀制作者たちの、作為的意志がどこにあるかを明らかにすることにより、記紀における真実なるものと虚偽なるものを、区別することが出来る。
とすれば、記紀の作為的意志は、どこに働いているのか。  こういう問いは、記紀の成立根拠にかんする本質的な問いである。  こういう問いに答えるためにも、われわれは記紀を熟読すると共に、記紀の書かれた時代の歴史書である「続日本紀」を注意深く読まなければならぬ。
ふぅ~ (・_・)
自分自身の言葉で書くのは楽ですが、既にある文章を転記するというのは、実に大変な作業です。  かなり疲れました。  なんでこんな大変な作業をしたかと言うと、我々が戦後受けた歴史教育について説明する為です。  昨日言ったことと同じ事の繰り返しですが、趣向を代えて見ました。  また、梅原猛と言う哲学者の書いた歴史書は、大変興味深いと言う紹介も兼ねています。
私の好きな随筆家に山本夏彦と言う人が居ます。  彼が言うには、人は、その人独自の考えを持つ事は非常に難しいと言っています。  何故かと言うと、我々は、生まれて家庭で親兄弟と過ごし、小学校へ行き教育を受けその過程で何らかの色に染まっているからです。  我々が日本の歴史を考える時、既に我々はある程度、洗脳されています。  何故なら、我々の学校で使われている歴史教科書も何らかの色に染まった歴史学者達によって書かれているからです。  梅原猛は、戦後の歴史学者は、殆ど唯物論者だと言っています。  つまり、マルクス、エンゲルス、レーニン、毛沢東などの思想に偏った人達が書いた歴史を我々は習ってきました。  教科書裁判で長年争った家永三郎さんなどはその典型的な例でしょう。  また、我々の学校には、唯物論を信奉している教師達が沢山居ました。  そして、我々は、日本人は極悪非道な人でなしであると言う考えを植え付けられてきました。
そう言う教育を受けた人間は、戦争中、日本人は悪い事ばかりしてきた国民だと思う事でしょう。  愛国心は、微塵も育まれないどころか、全く逆に、祖国を恨むようになります。  私は、大学へ行く頃まで、実際そのような考えを持っていました。  そして、日本人である事が恥ずかしいと思っていました。  彼らの目論見は、北海道の片田舎の純粋な少年を見事に洗脳するのに成功しました。  しかし、私は、学生の頃、渡辺昇一の本を読んでから日本人としての誇りを持つようになりました。
自分の祖国に誇りが持てないと人は、自分自身にも自信を持てませんし、海外の人と話しても臆してしまいます。  他国から何か文句を言われるとあたふたと慌てふためき、ご機嫌をとろうとします。  そう言う外交がずっと続いてきました。  そこに付け込むのが中国です。  日本人の人の良さを彼らは良く知っていてそこを突付くのです。  中国が望む事は、謝罪や誠意という無形のものでは無いと思います。  彼らが欲しいものは、金と面子(アジアで唯一の国連常任理事国としての覇権)だと思います。  中国人はとても合理的に物事を考えます。  実質的に役立つものを求めます。  若し、日本政府がいきなり、中国政府への経済援助を打ち切ると発表したなら、中国は、ガラッと態度を変えると思います。  韓国人は、違うと思います。  韓国は、本当に日本と友達になりたいと思っていると思います。  彼らは、経済的に既に自立していますから、お金ではなく、日本の誠意を求めていると思います。
今回の日本の歴史教科書と国連常任理事国入り問題が絡まった騒動のその現物を私は見たいです。  つまり、問題となっている歴史教科書そのものを読んでみたい。  それを見れないのが残念です。
この騒動を海外の報道機関は、どのように見ているか、ちょっと調べてみましたが、アメリカのNew York Timesの記事を参照している日本語の朝鮮日報を見つけ【NYT紙「日本の教科書、韓中よりバランスが取れている」】、New York Timesの原文を参照しようとしたら、日系人記者が書いている記事で、過去の記事は、何と有料なので諦めました。  英国のBBCの記事も見ましたし、NZ Heraldの記事もざっと探しましたが、どこも客観的な状況を報道しているだけで、自分の考えを主張していませんでした。  他も眺めましたが、こんな記事がありました。  「China and Japan: a textbook argument」 このサイトは、聞いた事の無いサイトなので世間の評価は、如何ほどか分かりかねますが公平で客観的な意見を言っているようです。 が、なにぶん長文の英語なので訳したら、梅原猛の上記の文章の転記よりも更に大変な作業になります。  ウェブサイトの翻訳機に掛けるとわや目茶苦茶な邦訳が出来上がりますので、頂けません。  誰か邦訳お願いできませんかぁ~?
日本の歴史と歴史教育と最近の騒動がどうも気になって仕方なかった為、今日の気まぐれには、ちょっと時間を掛けました。  4月25日の私の記事をTrack Backしてくれた tabitoさん、ありがとう御座いました。  あなたのSentimentは、私とほぼ同じです。 →  「シドニーで国際人になろう!」  今夜は、これにて御免。

平成17年04月25日(月) 09:15pm (NZ time)
■ 教科書問題 ■
おばんです、みなさん。  最近は、かなり寒くなってきました。  ハミルトンの今日の最低気温などは、氷点下1度です。  ハミルトンは、内陸にありますので夜は、冷えます。  オークランドは、両側をがっしりと海に囲まれているので温暖な気候です。  今日は、ANZAC dayで国民の休日でした。  ANZAC dayの意味するところは、「日々平安」の「ニュージーランドの休日」のページを参照願います。  私は、今朝所要があり、Cityさ行きました。  そして、何を思ったか土曜日と思っていました。  そして、何と~!!  $3払って、Parking ticketを買ってしまった・・・  今日の路上駐車は、言うまでも無く無料です。  あぁ~ それなのに、それなのに$3払ってしまったのです!!
さて、中国の反日デモ騒動は、未だ続いているのでしょうか?  あれは、まず間違いなく中国政府が裏で操作して国民を焚き付けていると思います。  あなたは、昭和56~58年頃に起こった教科書問題をご存知ですか?  正確な年は、憶えていません。  当時、教科書の記述の中で、日本のアジア「侵略」を「進行」に変えたと日本の出版社が大騒ぎしました。  この件についてはご記憶の方も多い事かと思います。  しかし、この騒ぎの顛末をご存知の方は、余りいないのでは無いかと推測します。
結論、日本の出版社の思い込みによる誤報でした。  どういう事かと言うと、日本の日本を恨み日本を落としいれようとする先進的報道機関が日本のあら捜しをした結果でした。  つまり、日本政府を攻撃し、日本を他国へ売り渡そうとする報道機関が沢山ありました。  彼らは、今は斜陽となっている左翼系分子でした。  つまり、マルクス・レーニンに魂を売り渡した売国奴達でした。  それは、どういう事かと言うと、日本を共産主義の国にしたい一心で生きている人達が日本に不利になる情報をソ連、中国、北朝鮮に売り渡していました。  残念な事に彼らは知識層に多く巣窟していました。  そして、日本のあら捜しをして、そしてそれを他国へ報告していたと言う事です。
今回の教科書騒動や、中国、韓国の反日運動もかれらの巻き返しに思えます。  兎に角、彼らは日本が憎いのです。  彼らは、日本人です。  特に60代~70代の辛酸を舐めてきた世代が特にそうです。  不合理で不条理な時代に生きてきた彼らは、辛い思いをしてきました。  戦前、戦中の日本は、暗黒時代でした。  理屈もへったくれも無い時代でした。  それにより言いようの無い辛い思いをして、日本を恨み、日本を転覆させようと思った。  それは、心情的に理解出来ます。  しかし、日本人であるなら、日本を陥れようとしてはいけない。
日本の報道機関が騒ぎそれに乗じて中国や韓国が動くと言う構図が完全に定着しています。  先の昭和50年代の教科書問題では、「侵略」と言う言葉を「進行」と書き換えたと日本の報道機関が騒ぎ、それをアジアの近隣諸国はつつきました。  しかし、それが単なるボケの思い込みであると分かりました。  何故分かったかと言うと渡辺昇一と言う上智大学の愛国者の教授が指摘したからです。  それを読み産経新聞が間違いだったと訂正記事を掲載したら、中国や韓国その他のアジア諸国は、静まりました。
日本を他国へ売り渡す売国奴が日本国内に居ると言う事は、実に哀しい事実です。  ソ連が壊滅し、東欧が崩壊した今、風前の灯の共産主義陣営ですが未だに巻き返しを狙っている輩が日本に居るのでは無いでしょうか?  日本の国内問題を他国へ報告して褒めてもらっている連中が居るようです。  そう言う連中は、中国や北朝鮮へ移住すべきです。  相手が歓迎するかどうかは別問題ですが。
第2時世界戦争が終わった後、世界は、資本主義と共産主義(社会主義)の冷戦時代に突入しました。  ドイツ、朝鮮、ベトナムは、2国に裂き避けられました。  しかし、日本は、そうなりませんでした。  それは、我々にとっては、最大の幸運でした。  マッカーサーの意思が濃厚に反映されていると思いますが、幸いな事に北海道は、ソ連になりませんでした。  しかし、日本国内に共産主義陣営の分子が生まれました。  彼らが今でも日本を陥れようと誠心誠意努力しています。  そんな連中は、日本には要らない。  早く、中国や北朝鮮へ行けばいい。  しかし、彼らは日本の豊かさの中に居てそれを享受しながら裏切り行為をしたいらしい。
批判的精神を持っている国は、健全な精神を有する国です。  日本は、そういう点では、健全な国です。  しかし、それが度を越して、他国へ祖国を売ろうとするまでに成ると、看過できない。  あなたは、中国が自己批判をしたのを聞いた事がありますか?  中国が過去4千年の歴史の中で如何に多くの近隣諸国を侵略し、略奪し、殺戮してきたか、それを彼らは一度でも反省し自己批判した事があるでしょうか?  中国は、常に侵略者でした。  今でもチベットを奪い取った侵略者と言う事実があります。  1950年にソ連、中国、連合軍が朝鮮半島に侵入した事をあなたはご存知ですか?  それが今の北朝鮮です。
しかし、19世紀になるとそれが、逆転しました。  西欧の近代文明国家が出現したからです。  侵略者が被侵略者になりました。  彼らは、常に他国を批判し、自国を褒め称えます。  日本は、とても変わった国で常に自己批判し、自虐的です。  自己批判は、ある程度、あるべきですが度を越してはいけない。  度を越して他国へ自国を売り渡すようになったらおしまいです。
日本と言うのは、実に不思議な国です。  何か大きな国家的な事件が起こると、一気に針が動きます。  どこか両極端な方向へ針が触れます。  戦前の日本を思い出してください。  神話からの日本を全て真実として見なし、天皇を利用しました。  当時の昭和天皇は、利用されただけです。  当時の陸軍大学や海軍大学を出たエリート達は、東大以上のエリート達でしたが、あれ程、馬鹿な連中はいません。
そして、戦争が終わるとどうなったか・・・?  昭和20年8月15日を境にして、鬼畜米英がアメリカ万歳に変わりました。  国民も不思議な事に政府の言うとおりに良い子で、言う事を聞きます。  あれ程の変わり身の早さは、他の国ではあり得ません。  戦前の新聞は、朝日を筆頭にして、聖戦を強調していました。  それが敗戦後、ソ連、中国べったりに早代わりです。  まぁ、節操が無いというのか、何と言うか、良く分かりませんが、彼らは、又いつころっと変わるか分かりませんので、信じられません。  国民は、それにただただ従順でいるだけです。  今は、未だ平和が保たれているので日本は、救われています。  これが、いざ戦争になったらどうなるかと思うととても恐ろしいです。  健全な均衡を持つ精神の国民になって欲しいです。

平成17年04月24日(日) 11:59pm (NZ time)
■ ANZAC DAY ■
おばんです、みなさん。  オークランドも寒くなってきました。  今日は、夜に月がはっきり見え、地上の空気が大気圏上に放出されていると言う様子が露骨に伺えました。  夜は、かなり冷えてきました。  クライストチャーチは、もっと寒いことでしょう。
明日、4月25日は、ANZAC dayで祝日です。  アンザックデイと言います。  第一次世界大戦の時にニュージーランド、豪州の連合兵士団が欧州でかなり苦しい戦いを強いられ、戦死者を多数出した記念の日です。  記念と言うのは、良い日だけではありません。  辛く哀しい日も覚えて置くと言う意味で記念します。  ニュージーランドや豪州は、当時母国(Mother Country)として英国を見ていました。  今でも多少その傾向は残っていますが、現在のKiwiやAussieは、英国と直接的な結びつきが薄くなってきていますので、英国を母国と考える人は、余り居ないと思います。
19世紀や20世紀初頭において英国から移住してきたばかりの1世達は、英国は、とても身近な祖国だったと思います。  親戚や友人やひょっとしたら親兄弟も英国に居たかも知れません。  そういう人達ばかりだとしたならば、英国が参戦したならそれに同調するのが自然なる感情の発露だった事でしょう。  戦争は、いやですね。  戦争を追い求めるほんの一部の人もこの地球上には存在します。  それは、極めて特殊な利害を持っている人達です。  普通の人間は、戦争を嫌い、避けようとします。  人殺しを望む人間は、異常です。  その異常な人間は、間違いなく存在しますが、それに抗するのが普通の人間です。
日本は、幕末の嘉永六年(1853年)まで平和でした。  それ以後の日本は、集団ヒステリーと化しました。  植民地にされる恐怖に襲われ、自主独立の為に狂騒しました。  その後は、あの忌まわしい戦争に突入しました。  その辺の事情は、「日々不安」の「アメリカよ!あめりかよ!」に書きましたので、若し興味があればご覧下さい。
日本は、様々な過ちを犯しそして近隣諸国を蹂躙した過去があります。  それは、いけないことでした。  但し、それだけではありません。  若し、この地球上に日本と言う国が無かったらどうなっていた事でしょう・・・?  あなたは、どう思いますか?  日本が存在しなかったなら、現在の世界は、どのようになっていたと思いますか?

平成17年04月23日(土) 11:59pm (NZ time)
■ オークランドに戻る ■
おばんです、みなさん。  ただいま。  今日の2時頃、故郷のオークランドに帰ってきました  オークランドは、涙で私を迎えてくれました。  今夜も更新が遅れました。  実は、帰って来て直ぐ寝てしまいました。  疲れは、全く感じなかったのですが、かなり熟睡しました。  クライストチャーチも良い街ですね。  オークランドに比べるとかなり寒かったですが、とても雰囲気の良い街です。  オークランドの不動産は、相場が不相応に上がりすぎたので、私もクライストチャーチに引っ越して、超豪華邸宅を買おうかと考えています。  寄付金を受け付けますので、希望者は、なんら遠慮は要りませんのでバンバン寄付してください。  一口1億から受け付けます。
昨日、私はがっかり来ました。  1月2日以来3ヵ月半ぶりにGoogleのページランクの更新がありました。  このHPのトップページは、一昨日までページランク5でしたが、昨日から4に転落です。  あぁ~あ ちょっと気を抜くと直ぐ、転落への道が待っています。  一体いつまでページランク4と5の往復を繰り返しているのでせう・・・?  今年に入ってから、ページランクの高いHPとの相互リンクをする作業をずっとサボっていたので、そんな気がしていましたが、残念な事に現実になってしまいました。  相互リンク依頼が来るのは、ページランクの低いサイトからばかり。  こちらからの持ち出しばかりです。  でも、今日は、とても珍しい事ですが、ページランク5のサイトから相互リンクのお申し込みがありました。  勿論、受けました。  それは、「PageRank4以上の相互リンク集」に本日既にリンク設定完了しています。  こんな話、興味無いですね?  はい、分かってます。  すんまそん、<(_ _)>  今宵があなたに取りまして、素敵な土曜の夜になりますことを願っています。  今夜は、これにて御免。

平成17年04月22日(金) 10:40pm (NZ time)
■ 平坦な街クライストチャーチ ■
おばんです、みなさん。  今日もクライストチャーチは、良く晴れていました。  でも朝晩は、とても寒いです。  オークランドに比べるとかんり寒いです。  でも、クライストチャーチは、良い街です。  私は、好きです。  オークランドは、とても坂の多い街ですが、クライストチャーチは、平らな街です。  自転車操業の方、いやもとい、自転車に乗る方は、上り坂が無いのでクライストチャーチは、楽だと思います。  残念ながらAvon Riverの1mくらいあるうなぎは、今回見れませんでした。  私は、クライストチャーチに来る度にAvon Riverをじっと眺め、体長1mほどもあるうなぎを見つけて喜んでいました。  クライストチャーチの街の写真を、数枚撮りましたが、後日載せます。  今宵があなたに取りまして、素敵な金曜の夜になる事を願っています。  今夜は、これにて御免。

平成17年04月21日(木) 10:40pm (NZ time)
■ クライストチャーチより ■
おばんです、みなさん。  私は、3年ぶりにクライストチャーチへ来ました。  今朝オークランド空港を経ちクライストチャーチに来ました。  オークランドに比べかなり寒いです。  でも天気は良く、爽やかです。
インターネット接続が充分につなげれる状態でありません。  それ故に、充分に操作も出来ません。  写真は、未だ1枚も撮っていません。  今日は、朝早くから夜までずっと動いていて余裕がありませんでした。  出来れば明日、Avon Riverのうなぎの写真を撮れれば幸運と思います。  今宵があなたに取りまして、素敵な木曜の夜になる事を願っています。  今夜はこれにて御免。

平成17年04月20日(水) 11:59pm (NZ time)
■ 2005年3月度住宅価格最高記録 ■
おばんです、みなさん。  今日も比較的良い天気でした。  最近は、朝晩の冷え込みが結構厳しくなってきました。  着実に秋はやってきています。  もとい。  今は、秋です。  秋は、深まりそして冬に向かっています。  と言うべきでした。
今日のNZ Heraldに「Surprise as house prices hit record」と言う記事がありました。  それによると2005年3月度のニュージーランド全国住宅販売平均価格は、$280,000で過去最高を記録したと言う事です。  一体これはどういう事でしょう?!  ここ数ヶ月の間、一進一退を繰り返しています。  もう不動産相場は、高値安定期に入って、場所によっては相場は、下がると言われていましたし、住宅を売りに出してから売れるまでに掛かる日数も長くなってきていると言われていました。  そうするともう販売価格は、上がらないだろうと思われたのが又、上がったのです。
4月28日にニュージーランド準備銀行(Reserve Bank of New Zealand = NZの中央銀行)は、金利の見直しをします。  エコノミストは、金利は据え置かれるはずだと予想していますが、ひょっとしたら又、上がる・・・?  為替相場市場でもニュージーランドドルは、高値で推移しています。  この状態が続くはずが無いと誰もが思いそれで居て何となく続いている、不気味な雰囲気です。  今夜は、これにて御免。

平成17年04月19日(火) 11:38pm (NZ time)
■ こころ ■
おばんです、みなさん。  今日も比較的良い天気でした。  雨は、全く降らなかったと思います。
人の心とは一体何か、その実態を私は知りたいと思います。  以前から私が考えていた事、それは人の心は、一種のエネルギーの塊ではないかと思います。  そのエネルギーの塊が魂と言うのでは無いかと思います。  塊と魂、何故かとても良く似た文字です。  中国人は、その機構(メカニズム)を理解してこの様な似て文字を当てたのでしょうか?
一種のエネルギーと言っても、意味が分かりません。  エネルギーは、物質です。  それでは、心は、どのような物質から構成されているか・・・?  勿論、私には分かりません。  全くの空想で話しているだけです。  しかし、物理学や化学では解明されていない物質で構成されていると仮定します。
物質には、重さがあります。  ですから心にも物理的な重量があると思います。  平均的な人の平均的な心の重さは、何グラムかあるいは、何キログラムか・・・?  勿論、私は、知りようがありません。  そして、心はエネルギーを放射する。  喜怒哀楽、愛情、執着心、嫉妬心、羨望、憧憬、などなど、人の心が動く時、ある種のエネルギーを放射するような気がします。  それは、人であれ、動物であれ、植物であれ、生きとし生けるものに届きます。  いや、石や水や鉄など無機質の無生物にも届きます。
そこで何が起こるか・・・?  何が起こるのでしょう?  私は、分かりません。  私の想像では、人の心から発せられたエネルギーを受け取った対象物(人とか生き物とか水とか何でも)は、それにより影響を受ける。  例えば、母親が自分の子供をこよなく慈しみ(いつくしみ)、愛しい(いとしい)、可愛いと思う心的エネルギーを放射し続ける。  良性の心的エネルギーの連続放射です。  そうするとその子供は、限りない母親の愛情を主成分をする良性の心的エネルギーを受け取り続ける。  その母親の良性の心的エネルギーは、子供の心に蓄積される。
その母親は、飼い犬のタロウと植木にも同様な良性の心的エネルギーを連続放射する。  タロウと植木も同様にそのエネルギーを受け取り蓄積する。  充分な良性の心的エネルギーを心に蓄積した子供は、苦しい事や哀しい事を吸収し分解し、無公害状態で排出することが出来る。  そして、他者に対しても母親と同様な良性の心的エネルギーを放つ。  植木は、綺麗な花を咲かせる。  タロウは・・・?  分かりません。
悪性の心的エネルギーを連続的に放射したり、受領した場合に関しては、上記の各部分を適宜に変更してお読み下さい。

平成17年04月18日(月) 11:59pm (NZ time)
■ Identity Crisis ■
おばんです、みなさん。  今日も比較的良い天気でした。  雨は、全く降らなかったと思います。  私は、昨日も今日も天気予報の更新をサボってしまいました。  為替レートは、今日の分かろうじて更新しました。  最近、更新をサボり気味なので何とか元の調子を取り戻したいと心がけます。
最近NZ Heraldの記事で、豪州の若い美人の女性(Schapelle Corby)が麻薬密輸の罪でインドネシアのバリで裁判に掛けられている件を度々報道しています。  日本では、同件を報道していますか?  と問いかけても誰も答えてくれません。  はい、分かっています。  若し、有罪が確定したら銃殺刑です。  シンガポールも麻薬に対しては、大変重い刑を科します。  シンガポールやインドネシアで麻薬の密輸で捕まったらまず、死刑を覚悟した方が良いです。  万一、知らずに運び屋にされていたとしたら、これはもう不幸としか言いようがありません。  それは、現実にあり得ます。  例えば、海外旅行する時、見知らぬ人に包みを持って行ってくれと頼まれ何も疑わず気持ちよく引き受けたら中身が麻薬だったと言う場合。  或いは、旅行鞄の荷造りを誰かにやってもらって、知らぬ間に中に麻薬を入れられていた。  どこの国の入国審査でも旅行鞄の荷造りを自分でやったかどうかと言う質問があるのはこの為です。  若し、自分の意思とは、関係なく麻薬密輸の罪で海外で死刑になる事を想像したら余りにもおぞましいです。  海外旅行する場合は、スーツケースが命取りになる場合もありますので、くれぐれも注意しましょう。  スーツケースだけじゃなく、色んな手荷物も要注意です。  知らない人の荷物を決して預かってはいけません。  仏心が仇(あだ)となりえますので、お互いに注意しましょう。  尚、今、インドネシアで裁判にかけられている豪州の女性の状況は、どのようなものか詳細は、知りません。  でも、彼女は、余りにも衝撃が大きく気絶したりしています。  そのような状況を見ていると何となく同情してしまいます。  私のこの同情が正当であるかどうか自分でも分かりません。
あなたは、英語がペラペラ話せますか?  若し、あなたが英語が苦手で、お子さんが居たら、英語を話せるようになって欲しいと思いませんか?  若し、あなたがあなたの配偶者と小さなお子さんと一緒にニュージーランドに移住したらどうなるでしょうか?  あなたとあなたの配偶者は、別にして小さなお子さんは、まず間違いなく英語が尤も得意な言葉、あたかも母国語のようになります。  そして、日本語もペラペラ話せるでしょう、若し、家庭で日本語を使っていたら。  このような状況をあなたは、望みますか?
恐らく大多数の人は、このような状況を良しとするのではないかと思います。  若し、手放しで喜ぶようであれば、かなり危険です。  何故かと言うと、将来、お子さんに起こり得るであろう苦しみを全く予想していないからです。  それは、どのような苦しみか・・・?  それは、Identity Crisisです。  Identity(アイデンティティー)と言うのは、自分は、どこの誰か、と言う事です。  Crisis(クライシス)と言うのは、危機と言う意味です。  例えば、とうさんの名前は、太郎で、かあさんの名前が花子、どちらも日本人で、北海道の札幌で生まれ育ち、どこそこの学校へ行き、どこそこの会社へ勤めていると言う、それら諸々の背景がIdentityです。  Identity Crisisと言うのは、自分のその背景に苦しむ事です。  ずっと日本に居る普通の日本人は、Identity Crisisに陥りません。  Identityについて考える事も無いはずです。
しかし、子供の時に海外、例えばニュージーランドに移住したとしたらどうなるでしょう?  回りには、色んな国籍の子供たちが居ます。  Kiwiは、当然大多数ですが、その他にもアイランダー(南太平洋の島々の人達)、中国人、韓国人、他のアジア人、欧州人、南アフリカ人など等です。  これは、実話ですが、小学校の低学年でニュージーランドに移住した日本人から聞いたIdentity Crisisの話です。  仮にその人の名前をおみつとしておきます。
子供は、残酷です。  大人のような配慮や遠慮がありません。  そして、動物の習性として人間も同種同士が固まる傾向があります。  おみつは、小学校の頃は、楽しく過ごせたそうです。  日本の中学生に相当する年齢になって、Identity Crisisに直面したそうです。  Kiwiから度々、Bloody Asianと馬鹿にされたそうです。  Bloodyと言うのは、英国系の人が良く使う余り良くない言葉ですが、アメリカ語で言うとFucking~に相当すると思います。  つまり、「めっちゃ~」とか北海道語で言うと「わや~」と言うような語感です。  Bloodと言うのは、言うまでも無く「血」と言う意味ですが、Bloody~と汚い表現をする場合は、血とは関係ありません。
そして、おみつのかあさんは、学校の弁当におにぎりを作ってくれた事があるそうです。  そのおにぎりが臭いと言って、度々馬鹿にされたそうです。  そして彼女は、自分もKiwiの子と同じようなサンドイッチのような弁当を望んだそうです。  勿論、美味しいとかまずいの問題では無く、他の子と同じくなりたいと言うだけです。  おみつは、自分が日本人であることに気づきました。  若し、日本に帰ったらこんな風に苛められる事は無い。  自分の祖国で、自分は、Identityに苦しむ事も無く、全ての苦しみから解放されると考えたそうです。  そして、日本に帰りました。
しかし、彼女の祖国、日本でも彼女は、辛い思いをしました。  日本人なれど日本人ではない日本人として特別視され、苦しんだそうです。  彼女の日本語の会話は、殆ど問題ありません。  読み書きがちょっと苦手のようです。  日本では、英語が話せて、雰囲気も外人のようなものを持っているので、最初物珍しく思われ、ちやほやされたそうです。  しかし、それは、最初だけで、時とともに自分は、特別視され他の子と同じように扱われない事に気づいたそうです。  そして、日本よりは、未だ、ニュージーランドの方が過ごしやすいと思い、ニュージーランドに帰ってきました。  彼女が、16~17歳位の時です。  Kiwiの子供たちは、日本人より早く大人になります。  16~17歳になるとある程度、大人の配慮や気配りも出来てきます。  低次元のいじめもある程度、無くなります。  ニュージーランドで、仲の良い友達も出来、おみつは、救われ、ニュージーランドに馴染んで行ったそうです。
参考までに申し上げますと、おみつは、とても明るく人から好かれる性格です。  これは、お世辞でも何でも無く客観的に見ての話です。  言うまでも無く、このIdentity Crisisは、良いとか悪いという類の問題ではありません。  ただ、Identity Crisisと言う事を親が事前に予期していて子供の良き理解者になるのとならないのでは、雲泥の差が出ます。  おみつの場合は、幸いにも両親共にとても自由な発想をする人で、又、子供の良き理解者であり、又、友人にも恵まれIdentity Crisisを乗り越えました。  今、彼女は、20代の女性です。  今、又おみつと同じようなIdentity Crisisに直面している日本人の子が居ます。  その子と親の事を我々、皆で心配しています。  でもその子も必ずIdenitity Crisisを乗り越えるに違いありません。

平成17年04月17日(日) 11:59pm (NZ time)
■ 英語で道路名 ■
おばんです、みなさん。  今日は、曇りを基調として時々晴れ間が出ていました。  そして夜に軽く一雨来ました。  一雨ごとに秋が深まる今日この頃です。
今日の更新もかなり遅れました。  こんな時は、何を書くか・・・?  え~と ・・・通りと言うような場合、道路を表す英語名。  例えば、オークランドのQueen Streetの「Street」ように通りを表す英語は、沢山あります。  それらを思いつくままに列挙します。
他にもあるはずです。  例えば、Boulevard。  しかし、Boulevardと言う道路名は、ニュージーランドでは聞いたことがありません。  他の国では聞いたことがあります。  道路を表す英語名で他に何かお分かりの方いらっしゃいましたら、教えて下さい。

平成17年04月16日(土) 11:29pm (NZ time)
■ 日本人 ■
おばんです、みなさん。  今日もまぁまぁの天気でした。  今日私は、久しぶりに家にずっと居ました。  最近ちょっと忙しかったです。  30才近くなると中々疲れも取れないと言うか、ゆっくり寝て入れない。  朝10時頃、何かの勧誘の電話で起こされました。
私の尤も興味のある民族は、日本人です。  昔は、ユダヤ人にもかなり興味があり、数冊の本を読みました。  私は、以前日本に居た頃ユダヤ人の会社に勤めていたので、彼らとのつながりは少なからずあります。  しかし、何と言っても日本人への興味は、尽きません。  それは、私が日本人であると言う事も勿論大きく影響しています。
平成16年11月17日(水) 11:23pm (NZ time)の気まぐれで「日本人 ≒ ポリネシアン」と言う記事を書いています。  私の日本人考は、同記事にほぼ集約されていますので若し、興味があればご覧下さい。  簡単に言うと、縄文人は、ポリネシアンで、弥生人は、ポリネシアンとモンゴル人などの大陸人との混血です。  そして、稀有なことに日本には、縄文人 ≒ ポリネシアン ≒ アイヌが純血種として北海道に少数ですが今でもいます。  しかし、残念な事にとても少数です。  以前、私の知り合いのとても古代史に詳しい人間から聞いたことがあります。  アイヌは、縄文人では無いと言う事です。  その前提で考えるとどうも辻褄が合わない。
しかし、アイヌは、縄文人の生き残りとしたならば、辻褄があいます。  それは、私がロトルアに行って思いました。  ポリネシアンの一種であるマオリ人の村(観光化されている)を見てそう思いました。  ほんの数点ですが類似点を見つけたからです。 他にも何かあると思います。  例えば、生で魚を食べるとか、共通する習慣があるのではないかと想定していますが確認が出来ていません。  又、赤フンなどの習慣も共通であればもっと面白いのですが、先日のマオリの研修、Maraeで私は質問しました。  マオリの男は、赤フンをしないかと聞いたのですが、黒の下着でした。  西洋のパンツに近いのか褌に近いのか余り詳しく確認出来ませんでした。
現在の日本人は、言うまでも無く文明化されていますが、とても原始的要素も残しています。  その最たるものは、神道です。  日本と言う国は、文明国の中にあって原始宗教を未だに濃厚に持っていると言うのが凄く興味深い。  先進国の中で原始的シャーマニズム(巫女が占いをして政治をする事)である神道のような古代宗教が日本のように未だに強く残っている国は、まず無いでしょう。  しかし、厳密には、断言出来ません。  西洋社会は、キリスト教に改宗しています。  しかし、古代においては、やはり原始宗教を元に政治をしていました。  そして多神教だったはずです。  ギリシャ神話を読めば分かります。  キリスト教に改宗後その古代宗教の影響が欧州にどれ程残っているのか私には分かりません。  しかし、余り濃厚に残っていないと言う印象は、受けます。
あなたは、日本書紀と古事記を読んだ事がありますか?  私は、ありません。  しかし、日本書紀と古事記の記事が至る所に出てくる本を結構読みました。  梅原猛の本などはとても面白いです。  彼は、西洋哲学を学んだ哲学者です。  その彼が日本の古代史を独特の視点で分析しています。  日本の歴史学者の書いた歴史書は、とても詰まらないです。  しかし、歴史の門外漢の梅原猛とか井沢元彦の本は、非常に面白いです。  それと非常に詳細に検証されている古田武彦の本もとても興味深かったです。  いずれも歴史学者や専門家ではありません。  他に「梅干の日本史」と言うような題名の本を読んだのですが、これが結構面白かった。  残念な事に、正確な題名と作者の名前を思えていません。  その本の中で、作者は、日本人の血の約半分は、ポリネシアンの血だと言っています。  日本人の骨の形は、北東アジアの民族よりも東南アジアの民族の特徴に良く似ていると言っています。  日本人が未だに古代人の尻尾をしっかりと持っている理由は、ポリネシアンの血が濃いからでは無いかと思います。  ポリネシアンの原点は、東南アジアです。  現在のインドネシアやマレーシアの辺りです。  氷河期には、海面が低く、陸地が広くインドネシアやマレーシアの辺り一体は同じ大陸でした。  しかし、氷河が溶け出して海面の水位が上がり、陸地が少なくなると、太平洋の島々へ渡りました。
梅原猛がこう言っています。  「武士は縄文人だ」。  これを読んだとき、私は、一体どう言う意味だろうと思いました。  武士の出現は、12世紀です。  縄文時代は、紀元前3世紀頃までとされています。  紀元前3世紀頃に大陸からモンゴロイドが沢山押し寄せてきました。  そして、混血しました。  そして、現在の我々があります。  一部残った、純粋の縄文人は、どんどん北へ追いやられ、東北まで落ち延び、更には最後の地、北海道まで逃げました。  8世紀末、桓武天皇が東北に軍隊を派遣して、夷人退治を行いました。  その為に初めて創設された職名が征夷大将軍です。  抵抗は、かなり激しかったようですが、征夷大将軍が何度か変わり、坂上田村麻呂が征夷大将軍になりようやく東北の夷人を制圧しました。  その時の夷人とはアイヌ、縄文人の事です。  アイヌは、元々北海道に居たと思っている人も居ますが、そんなことはありません。  アイヌは、古代において日本の中でも暖かい地方に居ました。  それが大陸系の人間にどんどんと北へ追いやられていきました。
私は、テレビ番組で退治された夷人の大将アテルイの顔の絵を見た事がありますが、明らかに現代の日本人の顔と違います。  目鼻立ちの大きい濃い顔です。  日本の海岸地帯には、縄文系の血が濃いと言われます。  その最筆頭が薩摩だと思います。  西郷隆盛の顔を思い出してください。  彫りの深い西洋人のような顔をしています。  恐らく日本列島の中でも比較的暖かい、沖縄諸島とか九州南部に恐らく縄文人が多かったと思います。  又、縄文人達は、東北に追い込まれて行った為に東北人も縄文人(アイヌ)の血が濃いと思います。  そして最後に辿り着いた土地、蝦夷地。  しかし、蝦夷地に大和人が集団移住したのは明治以後なのでつい最近です(江戸時代、松前藩は、あったが)。  ここまで書いてきて、私の書いてきた内容は、全く系統だって居ないと感じて来ました。  どのようにまとめてよいか分からなくなりました。  思いつくままにあれもこれもと書いている内に支離滅裂状態になってきました。
何をどのように組み立てて書こうかと言う筋書き(ハイカラな言葉で言うとストーリー)が自分の頭の中で組み立てられて居ない為です。  支離滅裂なまま、まとめも無く今夜はこれにて御免。

平成17年04月15日(金) 11:59pm (NZ time)
■ Paquicilさん素敵! ■
おばんです、みなさん。  昨日、14日は、気まぐれと天気のページの更新をサボってしまいました。  日本全国6千万人の熱烈な愛読者の方には、大変申し訳なく思っています。  済みませんでした。  この気まぐれを読まないと1日が終わった気がしないと言う愛読者の方が数え切れないほど居ます。  恐らく昨日は、一睡も出来なかった事と思います。  それを思うと私の小さな胸は潰れるような思いです。  今日も随分と遅くなり済みませんでした。
この気まぐれは、Excite blogにも載せている事をご存知でしょうか?
 それは、ここです → 「ニュージーランドで日々思うこと」
 4月12日の記事に私は、「中国人」と言う題名で書きました。  実は、私は、当記事を書きながらきっと、ある人物が出てくるであろうと予想していました。  予想通りの反応がありました。  ある人物とは、Yasukuni Shrineと言うHN(Handle Name = ハンドルネーム、何と訳して良いのか分かりません)と言う人です。  かなりヒステリックになっています。  自称欧州系ニュージーランド人と言っていますが、あてにならないのは言うまでもありません。
私は、ここで繰り返し中国批判をしてきました。  恐らく中国関係の人間だと思います。  私をニュージーランドの人権委員会に訴えると言っています。  脅迫めいて来ています。  もう直ぐ、ニュージーランドの人権委員会が私の家へ来て扉をノックするだろうと言っています。  ExciteにID登録もしないで人権委員会のURLをあたかも自分のHPのようにしています。  ID登録しないで批判的内容で投稿すると言う事は、自分の身分が分かる事を恐れているからに他なりません。
私の事をRacistと決め付けています。  4月12日の記事でRacistと言われるような要素は、微塵もありません。  それに対し、ある人物が私を強烈に支援してくれました。  その人のHNは、Paquicilさんと言います。  理路整然と私を応援してくれています。  実は、私は彼女を余り良く知りません。  インターネットの付き合いもつい最近出来たばかりです。  一つ分かる事は、彼女は、極めて聡明で理知的な人です。  英語もとても堪能です。
これらのやり取りは、英語で行われています。  でもこのHPに来る方は、英語に深い係わりのある方が多いと思いますので、若し宜しかったら、ご覧になりご自分の意見を仰ってください。  勿論日本語で結構です。  相手が英語で言ったからと言ってこちらが相手に合わせて英語で言う必要はどこにもありません。  日本のblogへ来たら、相手が日本語で話すべきです。  私は、英語では反論しません。  まず、Yasukuni Shrineと名乗る人物がExciteでID登録し、日本語で話す事が先決です。  彼らは、常に英語で押し通そうとする。
私がニュージーランドに居て日本語で話して相手にわからせようとは思いません。  英語の国に来たら英語で話します。  昔私がヨーロッパを旅したとき、ドイツではドイツ語で話しました。  フランスでは、フランス語で話しました。  英語で話す事もありましたが、出来るだけ現地の言葉で話す努力をしました。  それが礼儀と言うものです。  (ドイツ語とフランス語で話すときは、本を見ながらカタカナで書いてある例文を大きな声で言っただけです)  逆の場合もしかるべきです。  世界中どこでも英語で通せると思ったら大きな間違いです。

平成17年04月14日は、サボりました。

平成17年04月13日(水) 11:59pm (NZ time)
■ ニュージーランド人の家作り ■
おばんです、みなさん。  前の日曜日4月10日に私は、やるべき事がありやるつもりでした。  そこへ大家さんのご主人が私を呼びに来ました。  ちょっと手伝ってくれと言う頼みです。  今大家さんの家の台所を大改築しています。  それを全て大家さんのご主人が一人でやっています。  2週間くらい前からの仕事です。
中古の台所の流しを含めそこから続く食器入れなどの一式を中古で購入しました。  木製です。  それを車2台分入る車庫に置いて毎晩作業していました。  どんな作業をしているかと言うと、自分の家の台所の寸法に合うように自分で木を切ったり備え付けたりしています。  その一連の作業がほぼ終わり、2階の台所にそれらを運ぶのを手伝ってくれと言うお声が私に掛かった訳です。  直ぐ終わるだろうと思ったから結構時間が掛かり私の日曜日は、吹き飛びました。  でもその夜、食事をご馳走になりました。  最初お金を$150払うと言われましたが、そうも行かないのでお金は、断りました。
ご主人は、俺は、妻の為にこれをやってると何度も私に言っていました。  私とご主人が重い台所品を運んでいる時奥さんは、横で色々なんだかんだと言って居ました。  話せる状態で無いときに色々言われ、ご主人もちょっとお手上げで、お前はちょっと黙ってろと言いました。  Shut upと言う時も感情的にキレたように怒鳴るのでは無く、ちょっと早口で、Just shut upと言っただけです。  感情的に成らない訓練を子供のときから受けている事が良く伺えます。  日本人なら、間違いなく怒鳴って一喝している場面でした。  それでもご主人は、声をちょっと荒げる程度でした。
これらの一連の作業は、到底考えられないほどの労力を要する作業です。  それを奥さんからあぁだこうだと言われながら、毎晩仕事から帰って来て一人で作業してきました。  本当に良くやると思います。  彼は、良く私に言いますが、ニュージーランドの学校では、男子は、必ず大工仕事を習うそうです。  日本の学校の技術家庭の時に我々が習ったのは、椅子とかちりとりなど、実生活では余り役に立たない事だけです。  しかし、ニュージーランドの学校では、自分で実際に家の中の大工仕事を出来るまで習うそうです。  ホームセンターのような店も沢山あります。  そのような店では、ありとあらゆる材料が売られています。  電動工具も木材もドアも流し台もシャワー用品も家一軒作れるような材料が殆ど全て手に入ります。
本当に関心するほど、日曜大工が全てにおいて発達しています。  家を一旦買った後は全て自分で作業できる体制が出来ています。  日本人の旦那でしたらまず出来ない作業ばかりです。  少なくとも私には到底出来ない事ばかりです。  まず、自分でやりたいと思ってもそのやり方もわからないので出来ない。  しかし、Kiwiの男は、それを習得している。  こんな実践的な事を普通のニュージーランドの学校で習わせていると言うのは、大したものです。  私の大切な日曜は潰れてしまいましたが、良い日曜日でした。
参考までに申し上げますが、電気系統と水回りは、個人で作業する事は法律で禁止されています。  しかるべき免許を持っている業者に依頼する必要があります。

平成17年04月12日(火) 11:59pm (NZ time)
■ 中国人 ■
おばんです、みなさん。  今日のオークランドは、とても良い天気でした。  今日は、記事の更新が余りにも遅れて済みませんでした。  夜自炊してソファで横になったらそのまま寝てしまいました。  3時間くらい寝たと思います。
どうも最近中国が物騒ですね。  本当に嫌な国です。  ニュージーランドでも中国人は、非常に評判が悪く嫌われています。  私の大家さんも中国人の事をぼろ糞に言います。  礼儀作法がゼロか或いはマイナスの人間ばかりです。  我々も見かけが似ていますので十派一からげにされ迷惑を被っています。  中国の最近の反日デモの記事を読むと気が滅入ってきます。  あの国の公式な声明は、まずそのまま受け取ったらいけません。  日本政府が良くないが日本国民は良いと言うようなことを言って、反中感情が激昂する事をけん制しています。  あんな声明に騙されてはいけません。
人の国の事を批判する前にチベットの占領を止めるべきだ。  1945年にソ連軍と一緒になって朝鮮半島に侵略して北半分を略奪した事を何と思っているのでしょう。  まず、チベットと北朝鮮を返しそれから何か発言すべきです。  例のデモもまず間違いなく中国政府が陰でオルグしていると思います。  日本が国連常任理事国になるのを阻止する為に色んな陽動作戦を実行中なのでしょう。
日本が国連の常任理事国に入りたいと言うのも奇妙奇天烈大百科以外の何物でもない。  軍隊を持たない国が国連の常任理事国としてその義務を果たせる訳が無い。  と言いつつ、軍隊はある。  軍隊とは認められない軍隊がある。  あれは、明らかに憲法違反。  議論の余地が無いほど明白な憲法違反。  若し、訳の分からない解釈をすれば憲法違反で無いと言うとすれば、そんな特殊な理屈をする意味不明な憲法はいずれにせよ変えなければいけない。  あぁだこうだと屁理屈をこねないと辻褄が合わない憲法は、そもそも失格。  軍隊が必要なら日本国は、軍隊を持つと書かねばいけない。  さもなければ、自衛隊を廃止しなければいけない。  国家が憲法違反をするなら、国民は遵法義務も無くなる。  今の憲法がある限り常に矛盾とまやかしになる。  私が言っているのは、憲法第九条の事です。

平成17年04月11日(月) 10:40pm (NZ time)
■ 円安 82円突破 ■
おばんです、みなさん。  今日のオークランドは、とても良い天気でした。  日中はちょっと暑かったです。  夜にほんの気持ちだけぱらぱらと来ました。
昨日、4ヶ月ぶりに写真集を更新しました。  4月2日の記事に書いたマオリの親方の写真を載せました。  そう言えば、彼にもE-mailで連絡しないといけない。  写真集にあなたの写真が載りましたので見てくださいと。
「ニュージーランドの写真集」 ← ここから写真集へ行けます。
円安が益々進んでいます。  勿論ニュージーランドドルに対しての円安です。  今日のレートでは、現金買いレートで82円を超えてしまいました。  現金買いレートと言うのは、銀行があなたの日本円を買う時のレートです。  つまり、あなたが銀行へ行って日本円の現金をニュージーランドドルに換えてくださいと言うときのレートです。  私が約8年前に来た時よりも円安になったかも知れません。  この8年間で最高の円安かも知れません。  やはり、ニュージーランドの政策金利が高い為にNZ$の人気が高いのでしょう。  機関投資家は、金利が高く安全な通貨を購入します。  しかし、これだけニュージーランドドル高が続けば、海外からの移住も減るかも知れません。  そうすると景気が悪くなり、NZ$も下落する。
しかし、私の上記の予想は、1年位前から言っています。  その予想に反して今までずっと円安(ニュージーランドドル高)が続いています。  これは、一体どこまで続くのか・・・?  それが怖い。  今夜は、これにて御免。

平成17年04月10日(日) 10:00pm (NZ time)
■ トラベラーズチェックと国際キャッシュカード ■
おばんです、みなさん。  今日のオークランドは、良く晴れていました。
ニュージーランドや海外へ旅行するときお金をどのようにして持って行ったら良いでしょうか?  為替レートと言う意味不明な言葉で言われる、通貨変換率は、数種類あります。  この辺の事情は、「ニュージーランドの為替相場」「今日の天気と為替レート」や「ニュージーランドの生活基本情報」などで説明しています。  ですが、ねた切れなので昨日同様、「ニュージーランド生活基本情報」からのパクリです。
結論から言うと日本円のトラベラーズチェックが一番では無いかと思います。  「思います」と言うのは、国際キャッシュカードも結構交換率が良く、トラベラーズチェックとほぼ似たレートだからです。  又、クレジットカードも為替レートは、良いですが、キャッシングすると金利がとても高いので不利です。  但し、クレジットカードの場合は、カード会社によってレートがかなり違います。  AMEXやDinersなどの高級なカードは、レートが悪いです(昔の話で今は、ひょっとしたら改善されているかも知れません)。  ヴィザカードですとレートは、良いです。  国際キャッシュカードを持ってニュージーランドへ来て、ATMでニュージーランドドルで引き出した場合のレートとと日本円のトラベラーズチェックをニュージーランドドルに交換した場合のレートを正確にご存知の方が居たら教えてくれませんか?  使いやすさと言う点では、国際キャッシュカードの方がずっと簡単です。
その前に基本を押えておきましょう。  トラベラーズチェックと言うのは、旅行者用小切手です。  都市銀行やクレジットカード会社などが発行しています。  例えば、三菱銀行(現東京三菱銀行)でトラベラーズチェックを購入する場合は、出来れば同行の大きな支店へ行き、日本円のトラベラーズチェックを購入したいと言えば購入できます。  銀行手数料として1%取られます。  10万円分の日本円のトラベラーズチェックを購入したとしたら、銀行手数料は、千円になります。
そしてトラベラーズチェックを持ってニュージーランドへ来ました。  最低限必要なニュージーランドドルの現金を持っている必要があります。  その為には、空港の銀行でNZ$の現金に換金出来ます。  或いは、市内の銀行でも可能ですがレートは、同じです。  空港のレートは、悪いと言う国も有りますが、ニュージーランドでは同じです。  但し、銀行によるレートの違いはありますが大した差ではありません。  トラベラーズチェックをそのままホテルの支払いやお店でも利用する事も可能です。  但し、トラベラーズチェックを受け付けないホテルや店も沢山ありますし、レートが不利になると思います。
国際キャッシュカードと言うのは、大手都市銀行で発行してくれます。  出来るだけ大きな支店へ行き、口座を作り預金し、国際キャッシュカードを作りたいと告げます。  国際キャッシュカードを作ると年間手数料を2千円ほど取られると思います。  申請してから1週間ほどで国際キャッシュカードが書留で届きます。  同時にインターネットバンキングも申し込んでおいた方が便利だと思います。  海外に居てもインターネットで日本国内の振込みなども出来ます。
国際キャッシュカードの変換率(為替レート)は、ヴィザカードと同じです。  日本円のヴィザカードを持っていて、海外で使うと現地通貨から日本円に換算して請求が来ます。  その場合のレートは、トラベラーズチェックの換算率ととても近いです。  それは、私が経験しています。  ところがそれを精査に比較した事が無いので曖昧な部分が残っています。  それ故に、トラベラーズチェックが一番良いと断言できないのです。
国際キャッシュカードでATMで現地通貨を引き出すと1回につき手数料が2百円ほど取られます。  この手数料や年間費用などを考えるとやはりトラベラーズチェックに軍配が上がると思います。  ただ、トラベラーズチェックの不便なところは毎回、銀行の窓口に並ばないといけない事です。  それがちょっと面倒です。  それさえ苦にならなければ、やはりトラベラーズチェックが一番 分が良いと思います。
まずやってはいけない事は、日本円の現金を成田や関空でニュージーランドドルに換金する事です。  これが尤もレートが悪いです。  若しほんの小額の現金でトラベラーズチェックや国際キャッシュカードを作るほどでも無い場合は、ニュージーランドに着いてから換金した方が率が良いです。  ただ、日本円をそのまま持ってきて、現地通貨に換金するのが尤も簡単なので、不利と分かっていても日本円のまま持って来る人が一番多いかも知れません。  それは、その人の自由です。  私のお金ではありませんので、お気に召すままにどうぞ。
これからマオリの親方の写真を載せる作業に入ります。  約4ヶ月ぶりの写真集の更新です。  結構ファンの多いページなのに手間が掛かる作業なので億劫で更新期間が長くなります。

平成17年04月09日(土) 11:23pm (NZ time)
■ ニュージーランドの水 ■
おばんです、みなさん。  今日のオークランドは、雨を基調として時々雨がやみ曇り空と言う感じでした。  一雨ごとに秋へ向かっていく様子が伺える今日この頃です。
あなたは、下痢しやすいですか?  こんな聞き方って、露骨で汚いですね。  でも分かりやすくて良いでしょ?  柔らかい言葉を捜して言い回しを工夫するのも結構大変です。  そして、要点がぼやけてきます。  そんなときは、露骨で直接的な言い方をするととても分かりやすいです。  露骨な表現をとても嫌う人も居ますが。  私は、とても下痢をしやすい体質です。  ですから海外では、水を飲まないようにしていました。  会社に勤めていた頃は、海外出張しても水を飲みませんでした。  何故なら、水を飲んで腹を壊すからです。
海外の国は、殆ど水道水を直接飲めるまでに加工していません。  所謂Tap water(タップウォーター、蛇口の水)と言う奴です。  ニュージーランドでは、生ビールの事をTap beerと言います。  Draft beerとは、まず言いません。  生ビールは、蛇口からジャーと出るからです。  日本のように水道水を直接飲める様に加工している国は余りありません。  ですから、私のように腸の弱い人間は、外国で水道水を決して飲みません。  しかし、ニュージーランドでは、水道水を飲めます。
私のように下痢体質の人間でもニュージーランドの水道水を沸騰せずにそのまま飲めるのです。  と言うか、ニュージーランドの水道水は、日本の都会の水よりずっと美味しいです。  自然に恵まれているので、ミネラルウォーターに近いのだと思います。  Mineral Waterと言うのは、ご存知と思いますが、ペットボトルに入って居るあの状態、あれは、自然の状態ではありません。  Mineral = ミネラルと言うのは、「鉱物(或いは、鉱物の)」と言う意味です。  Mineは、「鉱山」と言う意味です。  他に「私の物」や「機雷」と言う意味もあります。  ミネラルウォーターと言うのは、鉱水と言う意味です。  つまり鉱物を沢山含んだ水の事です。  温泉もミネラルウォーターの一種です。
それでは、鉱物とは、何か?  鉱物と言うのは、地中に埋まっている元素の事です。  マンガンとかマグネシウムとかクロムとかその他色々です。  地中の石の化学構成比などを調べますと、殆ど同様の元素で構成されています。  それぞれの元素の含有量の違いにより、いろんな種類の石やその他の鉱物に分かれます。  硬水とか軟水と言う区別も鉱物の含有量で分けていると思います。  そう言う訳で、ミネラルウォーターと言うのは、本来湧き水や山の中の水のように鉱物を沢山含んだ水です。  それを売り出した人が居たのでせう。  いや、居たことは、間違いない。  だから、今、ミネラルウォーターを店で売っている。
そう言う訳で、ニュージーランドの水道水は、ミネラルウォーターのように美味しく、沸騰せずにそのまま飲めます。  この話は、かなり昔、言いました。  今日は、ねた切れだったので又、「ニュージーランドの生活基本情報」よりパクリました。  今宵が、あなたに取りまして素晴らしき土曜の夜になる事を願っています。

平成17年04月08日(金) 10:27pm (NZ time)
■ ANZ + National Bank ■
おばんです、みなさん。  今日は、夜に一雨来ましたが、昼間は、相変わらず結構良い天気でした。  でも、日一日と涼しくなって来て、最近は、それ程暑くなく、丁度良い気候です。
ここ数日で又、ニュージーランドドルに対して円安が進んでいます。  NZ$高は、いつかポキっと折れて、ばたばたと下落するのではないかと私は、ずっと思っていました。  しかし、中々それが来ません。  逆に高値を維持しています(円安が止まらない)。  どうも解せない。
今日のNZ Heraldを読みますと、ANZとNational Bankの合併に関して、従業員会議があったと言う事です。  それも客を放り出して、店のシャッターを閉めて(実際は、シャッターが無い店が殆ど)仕事を止めて、昼食抜きの会議を行ったそうです。  原文は、ご自分でNZ Heraldの記事を参照下さい。  題名は、「Bank staff told 'no lunch break' after action」で、2005年4月8日の記事です。  私は、ANZとNational Bankが合併した事を知りませんでした。  いつ合併したのでしょう?  National Bankと言う名前を聞くと中央銀行と思う方が居るかも知れませんが、中央銀行ではありません。  National Bankは、民間の銀行です。  念のため申し上げますと、中央銀行と言うのは、国家が直接管理する銀行です。  日本で言うと日銀、ニュージーランドで言うと、Reserve Bank of New Zealand(NZ準備銀行)です。
ANZは、Australia and New Zealandの頭文字を取っています。  ニュージーランドの資本が入っているのかどうか知りませんが、殆ど或いは、全部豪州の資本だと思います。  100%ニュージーランド資本の銀行は、余り名前を聞いたことの無い、小さな銀行一つだけだと聞いた事があります。  その銀行の名前は、忘れました。  New Zealand Postが最近始めた銀行、Kiwibankもニュージーランド資本かも知れません。  New Zealand Postは、郵便局ですが、民間企業です。  NZ政府がいくらかの株を持っているのかどうかは、知りません。  恐らく100%民間だと思いますが、何らかの特殊法人だと思います。
ANZとNational Bankは、業績が悪くて合併したのか、或いは、将来起こりうるであろう危機を回避する為の先手を打った合併なのか、どうやら後者のようです。  何故かと言うと、NZ Heraldの記事には、同行は、かなりの利益を出していると具体的数字を挙げています。  住宅ローンの金利競争で各行しのぎを削っているそうです。  ANZとNational Bankは、それぞれ今まで通りの名前で営業しています。  確かに、National Bankは、間違いなくあります。  街で見かけます。  金曜日の午前中と言う忙しい時間に閉店してまでの緊急会議は、一体何の為だったのでせう・・・?  NZ Heraldの記事をざっと読んだ限りでは分かりませんでした。  平日の金曜日の午前中に客を無視して、自分たちの都合で、閉店する・・・ 日本では、到底有り得ない事です。  今宵があなたに取りまして素敵な金曜の夜になりますことを願っています。

平成17年04月07日(木) 08:45pm (NZ time)
■ 一般論 ■
おばんです、みなさん。  今日もオークランドは、ちょっと雲が掛かりましたが総じて良い天気でした。  日一日と少しずつ涼しくなっていく様子が伺えます。
やっぱ・・・ と言う感じです。  私のアパート(Flat = フラット、日本語で言うアパートの事をイギリス英語でFlatと言います、関西語で言う文化住宅の事です)の大家さん(夫婦)と娘が夕方からずっと大喧嘩です。  両親が娘を叱っています。  両親は、わめき散らしませんが、娘はかなりわめき散らしています。  アングロ・サクソンは、よほどの事が無いと怒鳴りません。  彼らが感情の赴くままに怒鳴ると何が起こるか分からないほど、激しくなる事でしょう。  それを良く自覚し、それを制御する為に自らを律する術を身に付けて行きます。  娘は、何かやらかしたようです。  南無大師遍照金剛・・・
西洋人と言うのは、我々と比べると倍くらいのエネルギーを持っているように感じます。  肉を主食としているせいかも知れません。  肉は、主食では無いかもしれませんが、肉が主要な食べ物です。  日本語で主食と言うと、ご飯やパンなどのようにおかずではなく食事の中心となる食べ物を意味します。  西洋では、パンがそれに相当するのかも知れませんが、彼らは必ずしもパンを食べる訳ではありません。  肉とサラダと芋の3点セットの場合が尤も一般的のように伺えます。  或いは、肉とサラダのみ。  かなり大きな肉をガバガバ食べ、腹を膨らませます。  つまり、主食は、無いと言っても間違いではありません。
子供の頃から肉ばかり食べると脂肪も増えるでしょうし、身体の筋肉も発達すると思います。  そしてかなりのエネルギーが蓄積されると思います。  それに比べると我々の食事、ご飯、魚、味噌汁、漬物、たまに肉と言う食事は、清楚で静かな趣(おもむき)があります。  我々の清楚で控えめな食事では、高エネルギーを蓄積できないと思います。  言うまでもありませんが、これは一般論です。  個別の具体例を挙げて、いや、あの人は、肉と乳製品と甘いものばかり食べて凄く太ってると言う話ではありません。
特に女性の場合は、一般論が通用しない傾向があります。  女性は、常に具体的イメージを持って考え、身近な対象に置き換える傾向があります。  ですから一般論を言うと、人によって違うと言われます。  人によって違うのは、言うまでも無く、余りにも当たり前の事です。  しかし、一般論と言うのは、具体的な例で一つずつ検証するのではありません。  ある集合体を総体的に見てその平均的特徴を描写するのが一般論です。  女性の場合は、何故かこの一般論が通用しない。  なして・・・?

平成17年04月06日(水) 10:47pm (NZ time)
■ Night Club for the Minors ■
おばんです、みなさん。  今日もオークランドは、良い天気でした。  日中は、日差しがとてもきつく日向に居ると光線が肌に刺すようです。  湿度が余り高くないせいだと思いますが、それともう一つ、やはりオゾンホールから漏れる紫外線の影響かも知れません。  真夏ほどではありませんが、それでも日差しは、きついです。  肌を露出していると、滲みになり、皮膚癌になるかもしれません。  私は、半袖を着ません。
(以上昨日と全く同じ)
先週の土曜日の夜8時頃、私が外でタバコを吸ってると大家さんのご主人が帰ってきました。  彼が、夜に出かけて帰ってくると言うのは、殆どありません。  彼が言うには、娘をNight Clubに送ってきたそうです。  私は、わが耳を疑いました。  娘と言うのは、15歳の高校生です。
Night Clubと言うのは、キャバレーの事です。  日本では、違う意味に使われていますが、ライザ・ミネリのキャバレーを思い出してください。  あのように食事があって、酒が出て、見世物(ハイカラな言葉で言うとショー)があって、踊りも踊れる夜の大人の遊び場、それがNight Clubです。  15歳の娘をNight Clubに車で送っていったと言うのです。  私の大家さんは、娘の行動に特に注意している人です。  それが土曜日の夜にNight Clubへ送って行ったそうな・・・
次に出た言葉は、更に私を驚かせました。  場所は、K Roadだと言うのです!  K Roadは、Karangahape Roadを縮めて普通は、K Roadと言います。  Queen Streetの坂をずっと上って坂を上りきったところに交差点があります。  その交差している道路がK Roadです。  私の写真集の5ページの下の2枚の写真がK Roadです。  良かったら見てください。  オークランドにいらっしゃる方は、良くご存知のあの怪しげな飲み屋が一杯あって、お釜のたかり場です。  そこにあるNight Clubへ土曜日の夜に15歳の娘を連れて行ったと言うのです。  しかし、話を聞くと、Minors専用の店で、酒、タバコは、禁止で、18歳以上は入場できないそうです。  Minorsと言うのは、18歳未満の未成年の事です。  それで私は、納得しましたが、場所が危ない。  娘の心配をしている大家さんがK Roadへ行く事を良く許したと思いました。
私が関心したのは、Minors専用の店をやろうと考えた人間です。  中々思いつかない良い考えだと思いました。  子供たちも大人の盛り場へ行きたいと思います。  そんな危ない場所にある未成年専用のNight Club、商売としては良いのではないかと思います。  親としては、やはり心配でしょうね。  でも送り迎え付きですから、あまりやばい事も出来ないでしょう。  大人が入れないと言うところが良い。  大人が居るとどうしても薬とセックスも付いて来る。  それが世の常、人の常です。

平成17年04月05日(火) 10:22pm (NZ time)
■ White Lie ■
おばんです、みなさん。  今日もオークランドは、良い天気でした。  日中は、日差しがとてもきつく日向に居ると光線が肌に刺すようです。  湿度が余り高くないせいだと思いますが、それともう一つ、やはりオゾンホールから漏れる紫外線の影響かも知れません。  真夏ほどではありませんが、それでも日差しは、きついです。  肌を露出していると、滲みになり、皮膚癌になるかもしれません。  私は、半袖を着ません。
今日の題名の「White Lie」の意味分かりますか?  これは、一昨日私が初めて知った言葉です。  日本語に直訳すると「白い嘘」です。
White Lieの意味するところは、相手をかばう為の嘘です。  人を陥れるための悪意の嘘などと違う、されど、嘘なのです。
例えば、春樹が、Kiwiの男と付き合う日本人の女は、ブスと相場が決まってると言ったと仮定します。  (あくまでも仮定です。 現実には、決してそんな事はありません。)  そういった後、はっと気がつく。  まずい!  春樹の目の前に居る女性、真知子には、Kiwiの彼氏が居るではないか!  すっかりその事が頭から抜けていた。  そして、真知子は、たまたまめんこい。  しかし、Kiwiの男と付き合う日本人の女は、ブスだと言ったのを聞かれてしまった・・・  とき既に遅し。  今頃、いや、あなたは、違う、あなたは、めんこいと言っても納得しまい。  真知子は、既にご立腹のご様子。
そこで春樹は、急遽言い訳を考える。  いや、美的感覚と言うか感性は、人によって違う。  ブスも見る人によっては、美人に見える。  だから、Kiwiの男性にとっての美人と日本人の男性から見た美人は、違うと言いたかっただけだと、春樹は、取り繕った(つもり・・・)。
しかし、春樹は、所詮嘘をついている。  春樹の本心は、Kiwiの男と付き合う日本人女性は、ブスだと思っている。  それは、確信に満ちている。  なれど、春樹は、真知子を傷つけるつもりは全く無く、思慮と気配りに欠けていただけだ。  春樹は、一般論で言っただけで、真知子を特定して言った訳でもない。  真知子は、その判例に該当しない例外だ。  春樹は、真知子に好感すら抱いている。  真知子の名誉を回復しようと言う思い、然れどもそれは、春樹の確信とは反している。  所詮嘘になる。  こう言う場合の苦し紛れの嘘、或いは、言い逃れが「White Lie」に該当する。
嘘の種類を大きく分けると3つある。
1. 人を騙す為の嘘(悪意を駆動力とする)
2. 人をかばうための嘘(善意を駆動力とする)
3. 自己弁護のための嘘
White Lieは、項目番号2に該当すると思われる。  春樹の場合は、2 + 3に成ると思われるが、一応White Lieに入れておく。  英語の表現は、時として普段我々が使っていない、異質な思考色を注入する。  我々の表現には無い。  我々の感性からすると一種独特な薫りがする。  どこか輪郭がぼやけている、然れども何となく語感で意味するところが分かるような気がする。  そんな思考色。  White Lieには、そのような薫りを感じる。

平成17年04月04日(月) 11:59pm (NZ time)
■ バスのストライキ ■
おばんです、みなさん。  今日もオークランドは、良い天気でした。  さすがに一時期の夏の勢いは、そがれ涼しい秋の良き日でした。  日一日と冬に向かっています。  夜の9時半まで明るかったあの日々が嘘のようです。  最近は、暗黒の日々です。  でも心は、まぶしいばかりの輝きに満ちています(誰の心だべ・・・?)。
(以上昨日と全く同じ)
今日は、オークランドのバスのストライキだったらしいです。  バス通学や通勤の人にかなりの影響が出たようです。  景気の良い国は、違いますね。  ストですよ、スト。  日本も景気の良い頃は、国鉄などは、しょっちゅうストをやっていましたが、大昔の話です。  今、ストなどやったら、格好のリストラの口実になるでせう。  今は、昔の物語です。  今夜は、これにて御免。

平成17年04月03日(日) 10:08pm (NZ time)
■ 色んな英語 ■
おばんです、みなさん。  今日もオークランドは、良い天気でした。  さすがに一時期の夏の勢いは、そがれ涼しい秋の良き日でした。  日一日と冬に向かっています。  夜の9時半まで明るかったあの日々が嘘のようです。  最近は、暗黒の日々です。  でも心は、まぶしいばかりの輝きに満ちています(誰の心だべ・・・?)。
数日前の出来事です。  私の知り合いの日本人のお嬢さんが居ます。  日本生まれですが、ニュージーランド育ちです。  ご両親は、どちらも日本人ですので外見も話す言葉も日本人です。  が、英語をKiwiと全く同じように話します。  ちょっと堅い日本語で話すと意味が分からないと言う事もある程、現地に馴染み切っています。
その彼女が、面白い英語の数々を聞かせてくれました。  Kiwi英語(ニュージーランド)、イギリス英語(UK)、Aussie英語(豪州)、アメリカ英語(USA)、この4つを見事に披露してくれました。  それは、それは恐ろしいほどに各国の英語の特徴を如実に掴んで発音していました。  これでは、何がなんだか分からないと思います。
つまり、英語と言っても国によってそれぞれ訛りがあります。  その各国の訛りを実に見事に掴んで話していたので私は、それを聞いて感動しました。  私にとって良く把握していないのは、Aussie Englishです(豪州の英語)。  豪州と言うのは、念のために言いますと、オーストラリアの事です。  ニュージーランド人の愛称をKiwi(キーウィ)と言い、豪州人のそれをAussie(オージー)と言います。  最近の私にとっては、英語と言えばKiwi Englishです。  なんだかんだと言っても慣れです。
ニュージーランドの英語も一種独特の発音があります。  済みませんが私は、それらの具体例を細かく挙げてご紹介出来ませんが、例えば、「A」の事を「アイ」と発音する人も居ます。  実は、私は、もう何がなんだか訳が分からなくなってきています。  それ程、英語の発音に神経を使わなくなってきたのか、或いは感性が鈍ってきたか・・・?  いずれにしても、英語と言われるものは、各国、それぞれの訛りがあります。  標準語の英語は、どこかと言うとやはり英国(UK = The United Kingdom of Great Britain and Northern Island)です。  何故なら、本家だからです。  英語の本家は、間違ってもアメリカではありませんのでくれぐれもお間違えの無いようにお願いします。
英国と言っても、England, Wales, Scotland, Northern Islandと様々ですが、英国中の英国は、やはりEnglandになるのでせう。  その英語の特徴は、何か・・・?  発音で言うならは、一種独特の抑揚があります。  ちょっと気取って澄ましたような発音です(と言葉で表現しても分かりませんが)。  英国の発音は、どちらかと言うと、ローマ字に近い発音が多いと思います。  我々にとっては、馴染み易いと思います。  My Fair Ladyと言う映画に出ていた、オードリー・ヘップバーンのあの発音(コクニー)です。  「A」を「ア」とそのまま言う素直な発音です。  正確な発音は、カタカナでは表せないと思いますし、私も分かりません。
しかし、ニュージーランドでは、「A」を「アイ」と発音する人が沢山居ます。  又、「ei」も「アイ」になる事が度々です。  例えば、Eightyがアイティーになります。  このように見てきますと、一般的に品が無いと言われる、ロンドンの下町で使われている英語、コクニーは、ドイツ語の発音に近いと思われます。  ドイツ語では、「ei」を「アイ」と発音し、「A」を「ア」と言います。  品の無い英語の発音は、ドイツ語に近いと言う事が分かります。
それでは、品のある発音である英語は、どこから来たか・・・?  例えば、「Today」を「トゥデェイ」と言う発音です。  「トゥダイ」でもなんら不思議ではなく、実際に英国、豪州、ニュージーランドではそのように発音する人が沢山居ます。  誰がどこから「トゥデェイ」を持ち込んで普及させたか・・・?
済みません。  私は、英語に関しては全く門外漢で全然分かりません。  ただ、想像で言うならば、英国には、元々ケルト人が居てそこへローマ人、ヴァイキング(ゲルマン人)、フランス人などが次から次と侵略しました。  英国は、侵略され続けてきました。  「A」を「エイ」と言うのは、恐らくフランス語の影響でないかと想像するのですが如何でしょうか?  確信は、全く無く自信度、3.6%です。
最近の私にとって尤も分かりやすい英語は、Kiwi Englishです。  非常に分かりにくいのが、ChineseやKoreanやIndianの英語です。  いや、尤も分かりやすいのは、日本人の英語だ。

平成17年04月02日(土) 09:40pm (NZ time)
■ Marae マラエに参加 ■
おばんです、みなさん。  今日もオークランドは、良い天気でした。  さすがに一時期の夏の勢いは、そがれ涼しい秋の良き日でした。  そんな良き秋の日に私は、Maraeへ行って来ました。
昨日、一昨日とblog rankingのバナークリックお願いしました。  本当に沢山クリックして頂き、誠にありがとう御座いました。  あっという間に、オセアニア部門で6位まで進出しました。  あんまり何度もお願いするとくどくて嫌われますから、もう止めときます。  と言いつつ一番下にバナーを移動していますので、これからも気が向いたらお願いしますね?
数日前、ここで言いましたが、Maraeです。  今日ニュージーランド大学のコンピュータ講座主催のMarae マラエ学習に参加しました。  昨日は、充分寝たのですが、昨日の疲れがかなり溜まっていて、結構こわかったです。  さて、ここで問題です。  ここで言う「こわかった」とは、どう言う意味でしょうか?  正解者の方には、豪華商品を用意していますので、奮ってご応募下さい。
下の写真をご覧下さい。
この写真は、Maraeの入り口です。  Maraeと言うのは、マオリ族の儀式や食事やお客さんをお迎えする為の総合施設の事です。  と今日初めて、はっきりと分かりました。  今日の講習では、マオリ人の人達が学習資料を用意してくれて、マオリ族の習慣や文化などを説明してくれました。  残念ながら、歴史は、ありませんでした。  まず、Maraeの主要な建物の構造から始まり、マオリ語の言葉の意味、どのような年齢でどのような事をするか、お客さんのもてなし方など、色々ありました。  マオリ語の単語が沢山出てきましたが、私には全く分からず、ちょっと難儀しました。  私だけではなく、みんな同じでした。
私が通っているNorth Shoreのグループだけではなく、他の地区でもコンピュータ講座が行われているらしく、全部の地区から色んな人が参加していました。  それらを4つのグループに分け、それぞののグループにこれは、どういう意味かと言う質問を出して、大きな紙に書かせて学習しました。  私は、何がなんだかさっぱり分からず、他の人のやる事を見ているだけでした。  40名位の生徒と関係者が10人くらい居たと思います。  午前中の部が終わると食事が用意されていました。  マオリ料理ではありませんでした。  ニュージーランドに良くある食事でした、パン、サラダ、鶏肉、芋などでした。  私は、朝何も食べないで飛び出したので、すんごく腹が減っていてとても美味しかったです。  我々の為にマオリ人の料理担当の人たちが、食事を用意してくれました。  とてもとてもありがたく感じました。
午後になると、何と! Assessment(アセスメント、審査する、評価するなどと言う意味、試験のようなもの)が待っていました。  まさか、Assessmentがあるなんて、Kaiako(先生)は、一言も言ってなかったべさ・・・  でも、Assessmentがあって、私は、何がなんだかさっぱり分からず、呆然としていました。  すると近くに居た、Chineseの女性が、答案を書き終わり私に見せてくれました。  私は、そっくりそのままカンニング(Cheating)で無事、この困難を乗り越えました!  その後、ビデオがあり、マオリ人の政治的抗議集会の様子や彫り物師などの仕事の様子などが紹介されました。  その後、お茶やコーヒーや軽い食べ物が出て、掃除をしました。  事ある毎にみんな輪になり、お祈りをしました。  どうも不思議に思いましたが、クリスチャンのようなお祈りでした。  最後にアーメンと言っていましたから、間違いなくクリスチャンです。
そして、何とMaraeの中央集会所の真正面には、十字架があるではないか?!  私は、それを見てどうも解せなく、不思議で、マオリ人の係りの女性にどうしてあそこに十字架があるのかと聞きました。  そうすると何と、キリスト教も受け入れていると言う事でした。  そこで、私は、聞きました。  マオリ人独自の宗教があるはずだけど、それはどうなっていますか?  すると意外なことに、現代では、殆ど信仰されておらず、マオリ族特有のお寺と言うのか神社と言うのか教会と言うのか分かりませんが、そういうのは、ニュージーランド全土で2箇所しかないとの事でした。  やはり、イギリス文明の影響は、相当甚大です。
一時期、ニュージーランドのマオリ人は、英語ばかりを話すようになり、マオリ語やマオリ文化がかなり衰退したと言う話を聞きました。  それを反省し、現在のようにマオリ人の文化と言葉を復活させようと言う国家的な計画で、保護されてきたそうです。  これは、今日のMarae講習で学んだのではなく、以前知り合いから聞いた話です。  そういう点で、ニュージーランドと言う国は、本当に先住民族の事を思いやる気持ちが強いです。  アメリカなどのように、先住民族を保護区に押し込めて隔離してしまう政策とは、対象的です。  クリントン政権時代のゴア副大統領が、戦場へ行ったとき(ベトナム戦争だと思います)ニュージーランドの兵士たちがマオリ語の歌をみんなで歌っているのを聞いて、感動したと言う話を聞いた事があります。  先住民の事を大切にしている証拠だと思い、アメリカとの大きな違いを感じて感動したのです。
私は、元々マオリ人に対してとても興味があったので、今日の収穫は大きかったです。  マレーシア出身のChineseも講習に来ていて、彼の話だとマレー語の数の数え方とマオリ語のそれは、とても良く似ていると分かりました。  又、マオリ語で、魚のことを「イカ」と言いマレー語では、「イカン」と言うとの事です。  日本語の烏賊と恐らく同じだと思います。  私の以前からの仮説、縄文人は、ポリネシアンで、ポリネシアンの起源は、現在の東南アジア一帯のマレー人(インドネシア人)と言う説に更に確信を強めました。  当件に関しては、平成16年11月17日の記事で詳しく書いていますので、宜しかったらご覧下さい。
Marae講習を取り仕切る親方の写真も撮らせてもらいました。  その写真を私のHPに載せて良いかと聞いたら、全く問題無いとの即答。  近いうちに写真集を更新して載せます。  マオリ族の親方は、とてもとても人でした。  純粋のマオリでは無いと思いますが、やはりマオリの風貌と体形でおっとりとして穏やかな人柄でした。  いつもニコニコして良い人柄が満面に表れていました。  私は、親方と何度も話をして、知り合いに成りました。  写真を送るからE-mailアドレスを教えてくれと言い、聞いてきました。  これからマオリ族の事を教えてもらおうと思います。  今日の収穫は大きかったです。  疲れる身体を押して行った甲斐がありました。  参考までに申し上げますと、今日の講習は、全て無料です。

平成17年04月01日(金) 10:16pm (NZ time)
■ ガソリン税値上げ ■
おばんです、みなさん。  天気予報によると今日のオークランドは、雷ですが1日中とても良い天気で日中は日向に居ると暑いくらいでした。  はずれでしたね。
昨日は、バナーを沢山クリックして頂き誠にありがとう御座いました。  お蔭様で、オセアニア部門では、もう既に10位にランキングされています。
今日からニュージーランドでは、ガソリン税が上がりました。  街を車で走っている時に、Shellの価格を見たら上がってると思いました。  レギュラーで、$1.29/Litreくらいでした。  昨日より、4セントか5セント上がりました。  私がオークランドに初めて来た7年半位前は、$0.85/Litreくらいでしたが。  ニュージーランドでは、ガソリン価格の変動が激しく毎日のように上下しています。  原油価格や、為替相場に変化があると直ちに小売価格も変えるからです。  直ちにと言っても、数日の時差は、あると思いますが、それでも相場の変化に敏感に反応します。  日本のガソリン価格のように在庫の一定量(ロット)毎に見直すと言う方式ではありません。
しかし、ニュージーランドの今回のガソリン価格の値上げは、いつものような原油相場や為替相場の市場的要因ではありません。  増税の為です。  この増税分を道路建築費に充てると言う事です。  約6年前に労働党内閣になって以来、道路工事などの土木工事が非常に多くなりました。  労働党内閣の前の国民党内閣の時は、そんなに工事をやっていませんでした。  それが労働党政権になると急に土木工事が増え、最近では、殆どの道路が工事中のように見えます。  財政黒字で余った税金をふんだんに土木工事に回している印象を持ちます。  どこの国の政治家も土木工事が好きなんですね。  今宵があなたにとりまして素敵な金曜日の夜になる事を願っています。

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