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ニュージーランドの陪審員制度 日本の裁判員制度
当ページの設置日 : 平成16年03月08日(月)
ニュージーランドの陪審員制度 日本の裁判員制度 / 日々不安
私は、こちらにもう7年近く住んでいます。
永住権を持っているとニュージーランド人と殆ど同じ権利が与えられます。
権利は与えられるものかどうか分りませんが、私がここで説明する権利は、与えられたものです。
国政選挙への投票権も有りますし、地方選挙権も勿論有ります。
そしてちょっと戸惑うのが陪審員制度です。
実は、私はこの7年近くの間に2度、陪審員に選ばれています。
最初に選ばれたのは、4~5年前だったと思いますが、あなたは、陪審員(Juror)に選ばれましたので、何月何日何時にオークランド裁判所に出頭してくださいと通知が来て驚きました。
都合が悪ければ断る事も出来ます。
私は、時間的には都合が付いたので当日裁判所に出頭しました。
本当は、法律用語の英語が分らないので断りたかったのですが、英語が分ると言うことで永住権を取ったので、英語を理由に断るのは、まじぃ~かなと思って、出頭したわけです。
しかし、いざ行ったもののやっぱ言葉が充分に理解できないで、判決を下すという事は出来ないと思い、待合室で名前を呼ばれたときに「私は、法律用語が余り理解できないと思います」と受付の女性に言いました。
そうするとその女性は、「あぁ~ そうですか、それじゃ帰って宜しいですよ」と意図も簡単に言われたので、私は、ほっとして帰ってきました。
それから、どのくらい経ったかはっきりとは、憶えていませんが、又、陪審員に選ばれた通知が来た為、今度はその通知に対する返信として英語の問題があるから、私は、陪審員を今後、辞退したいと書いて、葉書か手紙か忘れましたが、送り返したらそれ以後は、もう来ません。
勿論、陪審員は無作為に選出すると言う事にはなっていますが、完全な無作為では無いと思います。
何らかの絞込みが事前にあって、その中からの無作為抽出だと思います。
何故、こんな事を思い出したかと言うと、今日の昼頃、NHKの「日曜討論」と言う番組で、日本の「裁判員制度」と言う議題を取り上げていたからです。
私は、日本で「裁判員制度」を始める準備をしている事を知って驚いたからです。
それよりもまず最初に不思議に思ったのが、「裁判員制度」と言う言葉でした。
「陪審員制度」ではなく「裁判員制度」なのです。
これは、どう言うことだろうと思って、テレビを見ていたら、どうも「陪審員」と「裁判員」とは性質が違うらしいと言う事が分りました。
しかし、驚いたことに、最初に私が疑問に思った言葉の説明が無かった事です。
制度としての趣旨説明は、有りました。
しかし、「陪審員」と「裁判員」の違いを説明しないのです!
信じられますか、みなさん?!
私だけじゃなくて、多くの人に取って、アメリカ映画で、「陪審員制度」と言う言葉は、聞きなれています。
しかし、「裁判員制度」なんて聞いた事も有りません。
初耳です。
私だけではなく、多くの日本国民にとって、「裁判員制度」と言う言葉と制度の意味は、分らないだろうと私は思いつつ、分っているもの同士で話が専門的に進んで行ったのには、さすがに驚きました。
その番組には、裁判の素人として国民の意見を代弁するような形で女性作家の吉永なんとかと言う方もいらっしゃいましたが、それでも「陪審員」と「裁判員」と言う基本的な言葉の意味の違いを説明しないままでした。
只、話の中で「陪審員」と「裁判員」は、違うという事は言っていたので、英語を日本語に訳したときの単なる和訳の問題ではなく、別個の意味を持っていると言うことは分りました。
それにしても、あの無神経さには、本当にびっくりでした。
国民に理解してもらう為にテレビで放送しているのだと、思いますが、我々が当然疑問に思うであろう事を彼等、特にNHKは、予想できないのだろうか・・・?
それが不思議で堪らない。
専門家と言うのは、往々にして素人の疑問が予想できないという事はありますが、NHKは、法律の専門家として有る訳ではなくて、国民に理解してもらう為に放送しているのだと思います。
それが、最初の入口の根本的な言葉の意味を説明しなかったというのは、非常なる驚きでした。
それで、「陪審員」と「裁判員」とは、どう違うのでしょう?
分る方が居たら
世の中、分らん事ばっかだ・・・。
そう言えば、このページも「ニュージーランドの陪審員制度」と言う題名で、実際は、その件は、私のささやかな経験談のみでした。
実は、私は、NZの陪審員制度について全く知りません。
お許しあれ。
本題は、日本の「裁判員制度」とNHKの無神経さです。
他に意外だったのは、日本でも昭和3年から昭和18年まで、陪審員制度を採用していたと言っていました。
それは、全く知りませんでした。
重大刑事事件のみ陪審員制度を適用したと言う事です。
今度の裁判員制度も重大事件のみ採用される方向で審議していると言う事です。
法律の専門的なことはプロが傍に居て説明するんだから心配するなと言ってましたよ。
ところで、最初に私が陪審員に選ばれたとき、私は、裁判所へ行きましたが、その前に、日当とか交通費(ガソリン代)とか駐車料金の諸経費を計算して、自己申告で提出しました。
手当てを記入する用紙が同時に送られてきていました。
私は、裁判には出ませんでしたが、裁判所へ行っただけで、交通費か何か憶えていませんが、30ドルくらいのCheque(小切手のこと 米語では Check)が送られてきました。
金額は、正確には憶えていません。
2007年05月21日(月)追記 :
2007年03月02日にE-mailを頂き陪審員制度と裁判員制度の違いを教えてくれた方がいらっしゃいます。
陪審員制度:単に有罪か無罪かを決める。
裁判員制度:有罪無罪を決めた後、有罪ならどんな罰にするのかをも決める。
と言う事です。
実はこの更にずっと前にも記帳簿で教えてくれた方もいらっしゃいました。
その時は追記でその内容を書かなかったのでまた教えてくれた方が出現しました。
色んな方がご親切に教えて下さり誠にありがたく感じております。
ご親切な方の気持ちが同様に疑問を感じられている方にも役立てば幸いです。
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