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当ページの設置日 : 平成15年9月3日(水)
椿三十郎 / 日々平安
あなたは、と言う映画をご存知でしょうか?  昭和37年の黒沢明の傑作です。  黒沢明と言えば、『羅生門』とか『7人の侍』で特に有名ですが、それはカンヌ映画祭に出品してグランプリを受賞した為です。
私が思うに、黒沢明の本当の最高傑作は椿三十郎だと思います。  黒沢映画の常連達が、出演しています。  三船敏郎、仲代達也、志村喬、伊藤雄之助(馬づらのユニークな性格俳優)、藤原鎌足、入江たかこ(化け猫女優と言われていました。行灯の油をなめる化け猫映画の常連でした。)、団玲子、加山雄三、田中邦衛など早々たる豪華キャスト(東宝系)が出演していました。
椿三十郎 日々平安
ストーリーは省略いたしますが、まさに痛快娯楽時代劇の最高峰にある名画だと思います。  見ていて、画面に引き込まれるような迫力と、納得できる筋書き、ところどころにちりばめられているユーモア等、全てにおいて秀でている映画でした。  見ている人間が辛くなるような、安易な偶然や不自然な設定に頼ることなく、筋書きは滑らかに進みそれでいて、迫力満点の骨太な映画です。
2年位前のNHKの朝ドラで『オードリー』と言う番組をやっていましたが、その中で時代劇映画の撮影のシーンがありました。  その中で『椿三十郎』をやるのか? と言う台詞がありました。  それは、かなり生々しい、強烈なシーンを意味していました。  『椿三十郎』の最後の決闘シーンはまさにそれで、観客は圧倒されしばらく言葉を失う迫力でした。  絶対お薦めの映画です。  是非、ビデオショップで借りて見てください。
この『椿三十郎』の原作は、『日々平安』と言う山本周五郎の本でした。  ただ、それだけの話です。
平成15年9月6日(土)加筆 :
椿三十郎の名前の由来は、映画の中の台詞で出てきます。  家老の奥方(入江たか子)が無名の浪人に(三船敏郎)名前を尋ねます。  その時、その浪人は、目の前にある、椿の木を見て、『俺の名は、・・・ 椿三十郎だ、もう少しで、四十郎だ』と答えます。  黒沢明の映画で、他に用心棒と言う映画があります。  これは、椿三十郎の姉妹作品みたいな、内容の映画ですが、その中でも似たシーンがあります。  そのときは、前に桑畑が広がっていて、『俺の名は、・・・ 桑畑三十郎だ、もう少しで、四十郎だ』と答えています。  このようなユーモアが方々にある、昔の黒沢映画はとてもとても良かったです。  海外でもこう言うキャラクターが大変好評だったそうです。