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加筆 平成15年12月03日(水)
当ページの設置日 : 平成15年09月17日(水)
ニュージーランドの車検 WOF(Warrant of Fitness) / 日々平安
ニュージーランドの車は8割がた、日本車です。  日本車以外としては、ドイツ車、アメリカ車、英国車etc.が有ります。  日本の中古車輸出台数が一番多い国は、ニュージーランドです。  右ハンドルである事、NZ国内では車を生産していない事、中古車の輸入が自由化されている事(ただし、全ての車を輸入できる訳ではありません。適合条件は、当然有ります。)等の理由により人口約400万人の国ですが、日本車の中古車輸出の国としてはベストカスタマーです。  毎月約1万台の中古車が日本より輸入されます。  新車も日本、豪州、その他から全て輸入です。  車に関連する業者の数も割合としてはかなり多いです。  中古車小売業者が町に溢れている感じです。
私は、こちらで日本車に乗っています。  去るホンダと言うメーカーの車です。  実は、9月6日に車検が切れていました。  そのまま気づかずに約10日間乗っていたことになります。  幸いなことにその間、警察には捕まりませんでした。
NZの車検制度は、日本とかなり違います。  正確に言いますと、制度としては、大差ないと思います。  しかし、その手続きと費用に大きな違いが有ります。  まず、車検の内容ですが、車の状態に関しての検査と税金の面と2つに分かれています。
最寄の郵便局、平成15年9月17日撮影
車が安全に走行できる状態にあるかどうかを検査する、整備車検の事を、WOF(Warrant of fitness = 適合認可)と言います。  Warrantと言うと、普通、保証と言う意味に良く使われますが、この場合、許可とか認可と言う意味です。  Fitnessと言うのは、フィットネスクラブではなく、この場合適合と言う意味です。  フィットネスクラブの場合の意味は健康体(適切な体重を持つ身体で体重過多ではない)と言う意味だと思います。  整備車検に関しては、車両整備工場(Automotive service shop)、ガソリンスタンド(Petrol station)、車検認定資格を有する自動車販売業者(Car dealer)等で取得することができます。  整備車検に関しては、私の知る限り半年です。  1年の整備車検と言うのはあるかどうか分かりません。  少なくとも私は、いつも半年で取っています。
郵便局で税金を払ってその場で発行されたステッカー
こちらでは、皆さん個人で車検を取ります。  車検認定工場へ電話して予約を取り、自分で車を持っていきますと、1時間位で終わります。  その場で、ステッカーを貼ってくれます。  今回、私が整備車検に対して払った費用は、半年でNZ$30(約2千円)でした。  税金の方に関しては、車検が切れる1ヶ月位前に、当地の陸運局から郵便で税金支払い用紙が届きます。  その用紙を持って、陸運局が委託している店へ行って支払えばその場で、ステッカーを発行してくれますので、それを自分の車の前面ガラスに添付します。  委託している店は色々ありますが、郵便局が一般的です。  費用は、半年間でNZ$112.30(約7千8百円)です。  この税金は日本のように普通とか大型などと言う車両区別がなく、どんな車でも同じ金額です。  ただし、大型トラックとかバスなどは分かりません。  それとここで私がお話した事は、全てガソリン車に関してです。  ディーゼル車に関してはやや違いますが、今回は省略します。
従い、いずれも半年ですが、合計費用でNZ$142.30(約9千8百円)でした。  時間は2時間有れば、全部終わります(ただし、整備車検の方は予約していて、直ぐ取り掛かってもらった場合)。  煩わしい手続きも無く、全て簡単に安く終わります。  至って簡単です。
私は思うのですが、NZの場合、政府官庁は国民に対するサービス機関としての意識をはっきりと持っています。  役所の都合に国民が合わせるのではなく、国民の都合に役所が合わせる、つまり本来の意味での行政サービスが意識・制度共に構築されています。  NZの役所では殆ど全てが電算化(古い言葉ですね)されており、国民の時間と手間を取らせないような配慮がなされています。
WOFの証明ステッカー、平成15年9月19日撮影
NZにしても、日本にしてもそれぞれ良い面と悪い面があります。  私は、日本に帰るたびに、日本人の迅速かつ正確かつ丁寧な応対態度に感動します。  皆さん、一生懸命にやってくれます。  しかし、それは全て民間企業やお店に関しての話です。  何年かに一度、日本の自動車の運転免許の更新などに行きますと、これはもうひどいの一言。  まるで、役所に国民が従属しているのではないかと思われるほどに、手間暇が掛かります。  そして、運転試験場の中をごきぶりのように窓口の何番から何番と思いっきり、振り回されます。  なんか、勘違いしてないかい?!  と私は言いたくなります。  ここはどこかの発展途上国かい?  と思ってしまいます。  おまけに目の玉が飛び出るほどに何でも高い!  NZは逆に役所が進んでいて、民間企業の遅れが目立ちます。  本当に今は21世紀だろうか・・・?  自分は19世紀にタイムスリップしたのではないかと思うこともあります。
整備車検ステッカーの写真を取るのを忘れました。  近日中に撮って、挿入します。  因みに整備車検の方は、1ヶ月くらい前に取っています。
【平成15年9月19日(金): 追記】 本日、WOFステッカーの写真を撮り上に挿入しました。